【超・長期投資】 古漬け投資とは

「古漬け投資」とは、塩漬け姉さんが勝手に作った造語です。
塩漬けを通り越して、古漬けの域に達している・・・という、例えからひらめいた造語です。

ではなぜこの古漬け投資を考えるに至ったかというと、それは私が大幅に含み損が増えつつある際に、イヌが教えるお金持ちになるための知恵という本で、株式が大幅に下がったということで狼狽している主人公のキーラという女の子に、ジョーカーさんが言った一説を思い出して、本当にそれは正しいのかどうかを分析してみたくなったからです。

「相場は3年か5年したらもとの水準にもどるばかりでなく、さらに30パーセントから50パーセントは増えているでしょうね。」

悩める主人公のキーラは、ジョーカーさんに↑のようなことを言われました。
これは本当なのでしょうか?
それを確かめるために様々な分野の様々な株を、月足の10年スパンで調べてみました。
結果は↓のようになりました。


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【戻った】 株の値段 【戻らなかった】

株は上がったり下がったりします。
ですので、極々簡単に考えれば株は戻るものと思われます。
しかしながら、中には全然戻らない株もあったのです。
とりあえずは、↓のチャートをご覧下さい。



1996年に天井をつけ、その後急落。
現在は大した反発もなく、ズルズルと地を這うような株価になっています。
(建設株の鹿島のチャートです)

このように、株価が決して戻らない株もありますので、株を買う場合には値段が戻る銘柄を買うようにしなければならないかと思います。
例えば、以下のような株です。



このような株の場合は、ほぼレンジ相場の中で行ったりきたりを繰り返していますので、ジョーカーさんがキーラに告げた言葉通りになるかと思います。


【発掘】 戻ってくる株を見つけるために

そこで大切になるのは、どうすれば戻ってくる株を見つけることが出来るのか・・・ということであるかと思います。私は、戻ってくる株には一定の基準があるのだと思います。



これらの状態によって、戻る・戻らないの参考とすることが出来るのではないかと思います。
(完全に分析することは不可能ですし、世界的に大変化が起こるような経済政策を大国がとった場合には、大きく相場が変化してしまいますので、あくまでも参考程度に考えておかれたほうが良いかと思います)


【10年ものの熟成】 チャートは語る

チャートには、その会社の状態が良く現れている場合があります。
いつ、どのようなネタで、どのようなブームが起こり、市場の資金の流れがどのようなもので、その会社の財務内容がどうであったか、または業績がどのように推移したか・・・などなど、数えあげたらキリがありません。

その中でも、10年の長期的な視野で株を見たときに、ほぼ安定して一定の値幅で上げ下げを繰り返している銘柄があれば、それは安定した会社であると言えるのかもしれません。
今から10年間を振り返ってみると、イラク戦争があったり、大不況の時期があったり、ハイテクバブルの時期があったりと、様々な事件や出来事がありました。

短期的な値幅で長期的に得られる値幅分の利ざやを取れるので、かったるくて動きの鈍い株を買っていられないという方もおられるかとは思いますが、10年間の長い期間を通して利幅が乗ることこそ、本当に安定して株で儲けているとは言えないでしょうか。

もし、日々を生活費を手に入れるために株をしているのでしたら、1年に一回、300万円の利が乗った銘柄を利確して、それを日々の生活費に充てる・・・ということもありなのかもしれません。(大きく利が乗るまでは、非常に苦しい戦いを強いられそうではありますが・・・)

デイトレやスウィングトレードが流行っている昨今において、いささか地味な投資法ではありますが、後々振り返ってみると、場合によっては、それらの投資法よりも利益が上がっている可能性もあるのかもしれません。

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