【古漬け前に】 需給状況をチェックする

世の中の需給によって、会社の売り上げや利益は大きく変わります。
需給とは、需要と供給という意味です。
需要とは、人々が欲しいと思う気持ちのことです。

つまり、「TVが欲しい、食器洗い機が欲しい、車が欲しい」などと言ったことです。
供給とは、「家を売る、エアコンを売る、野菜を売る」などと言ったことです。
世の中で売買されているものには、必ず需要と供給が存在します。そして需要と供給がアンバランスになった時、そこに大儲けや大損の可能性が隠されているというわけです。

例えば、「液晶TVを買おう」という人々よりも、「売られている液晶TV」の台数が圧倒的に不足していれば、液晶TVはあらかじめ生産した以上に売ることが出来ます。また、発売後の値引率も抑えられ、大きく利益を上げることが可能です。

しかし、「液晶TVを買おう」という人々よりも、「売られている液晶TV」の台数が圧倒的に多ければ、液晶TVは大幅に売れ残り、在庫がジャブジャブに溜まってしまいます。

この在庫のジャブジャブを減らすために、メーカーや小売店は値引きをして販売しなければならず、そのせいで利益をあげることが難しくなるばかりか、製造コストが嵩んでしまい大損害・・・などということにもなりかねないわけです。

ですので、世の中の需給の状態を正確に把握しておくことが、損をしないようにするためには大切であるかと思います。

私の経験上一番危険なのは、供給不足が報じられて株価が沸騰しているときに買いに走り、供給が増え始めて需給が逆転して、一転「供給過剰」になってしまい、株価が暴落してしまうようなケースです。
ですので、これは一番に私が気をつけなければならないことなのですが、供給不足が心配される前に買い出動して、供給不足が解消されそうになったときに売る・・・このことが一番大切なのではないかと思います。

しかしながら、いつ、どの分野のどんな商品の需要が沸騰するかは分からないので、どのようにしたらその情報をGETできるのかを、これから探さなければならないかと思います。(私はまだまだ油虫程度の、ダメすぎ投資家です・・・)

ところで、現在供給の方が沸騰していて、競争が激しくなってしまっている分野としては、携帯電話サービスなどがあるかとは思いますが、そのような株の株価は、結構低く抑えられているかと思います。
これは、値引き競争やサービス合戦などをし続けることによって、利益が取れなくなってきているからなのだそうで、TOPIXと比較してみても上げ幅が低いように思います。

景気が上げてきて売り上げが伸びてきているからと言って、利益が伸びるとは限らない銘柄もあるかと思いますので、この点には充分に注意が必要かと思います。

↓のチャートは、2005/05/28日の時点でのNTTドコモ株とTOPIXのチャートです。
TOPIXが2003年から上げに転じているのに比べて、NTTドコモ株は低空飛行を続けています。



【NTTドコモ株】



【TOPIX】

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