【古漬け投資番外編】 債券について

債券には種類があります。
大きく分けると、クーポンのついた債券と、額面より割引されて販売されている債券の二種類です。クーポン付きの債券とは、名前を見てお分かりかとは思いますが、「クーポン(おまけ)」の付く債権です。

この場合のおまけとは、「利子」のことです。
債券に利子というおまけが付いた債券を「クーポン債」というわけです。

なぜクーポン債と呼ぶようになったかというと、クーポン債には利札が付いているからです。
この利札を利子の支払期日が来た時に銀行などに持ち込めば、そこで利札分の金額を換金してもらえるので、それでクーポン債という言われ方をするようになったというわけです。

一般的に、債券とはクーポン債だけかと思われていますが、実は、利子のおまけの付かない債券もあるわけです。それが、「割引債(ゼロクーポン債)」です。

割引債とは、あらかじめ「額面から割り引いた価格で販売されている債券」のことです。あらかじめ額面通りの価格から割り引かれているために、満期まで待って額面通りの価格で受け取ると、それだけで、大きく儲けられる債券です。

そのようなわけで、チマチマと利子を半年ごとに受け取りたいのであれば、「クーポン債」がよいですし、満期まで待ってガツンと儲けるのであれば、「割引債(ゼロクーポン債)」が良いかと思います。


【利子だけじゃない?】 割引債の価格と利回り計算

割引債には価格がついています。
それは、満期までの年数や、債券相場の過熱感や、債券の信用度などによって変わります。
ハイテクバブルの頃などは、大勢の人々がハイテク株をこぞって購入しました。

その為、債券相場に来るはずだった資金もハイテク株に流れてしまい、割引債の価格は大幅に下がりました。しかしながら、ハイテクバブルが崩壊し、再び債券に資金が戻ってくると、割引債の価格は大幅に上がりました。

つまり、債券相場が冷え切っているときに割引債を購入し、債券相場が過熱して債券価格が大きく値上がりしたときに債券を売れば、債券相場を利用して大きく儲けるチャンスが生まれてくる・・・というわけです。

【こんなのあり?】 債権も古漬け投資でウマー

先日、とある方からメールを頂きました。
その内容があまりにも興味がある内容でしたので、こちらに転載します。


さて、先日の高配当(川崎気船、商船三井)に関するメールで、古漬け投資の配当に注目 して頂いているようですが、少し観点を変えて、株ではなく「債券」で、しかも「利子なし」の話をお伝えしたいと思います。

ずばり、2026/02/15償還の米国債(ゼロクーポン債)です。
99/05に償還額面20000ドル分を、21.26ドル/100ドル当たり、当時、為替レートは1ドル=121.64円、つまり(21.26/100)※20000※121.64=51万7248円で購入。

今、40.45ドル/100ドル当たり。89万8207円!債券が約6年で約1.73倍 、複利約10%で運用したことになります。
現在、為替レートは1ドル=111.02円、つまり(40.45/100)※20000※111.02=


塩漬け姉さんが頂いた↑のメールに書かれてある債券の種類は、割引債(ゼロクーポン債)です。つまり、あらかじめ額面価格から割り引いた価格で販売されている債券です。
この債券を発行している国は、米国です。(為替レートによる為替損益が発生します)
それを99年の5月に、100ドルの額面の割引債を21.26ドルで2万ドル分(当時の日本円で51万7248円分)買われたわけですね。

これを計算するとこうなります。

(21.26$÷100)×20000$×121.64(¥$レート)=51万7248円
(40.45$÷100)×20000$×111.02(¥$レート)=89万8207円

これを現在の¥$レートで福利計算をしてみると、以下の通りです。う〜ん、これはすごいですネー!
債券を購入してから6年程で、1.73倍の価格になっています。
つまり、年率12.1%の福利を得る計算になります。


【小さなことからコツコツと】 仮に満期まで保有すると?

ところで、この債券を仮に満期まで保有した場合、どうなるのかを考えてみると、以下のような計算になります。(↓の文章は、頂いたメールを抜粋しています)


仮に、27年間、満期まで保有したとしても、ドルベースでは100/21.26=4.7倍 。
複利約6%です。2026/02/15償還まで保有したとすると、償還損益分岐点は1ドル=約26円となります。株だけでなく債券も、やり方によっては超長期・古漬け投資に向くと考えられます。


満期まで債券を保有していた場合、割引後の価格で購入していますので、21.26$が100$の額面通りの価格になりますので、その78.74$の利益を得ることが出来ますので、約4.7倍に資産を増やすことが可能です。

この場合の為替の損益分岐点は、1$あたり26円になります。
ココまで来ると、よほどのドルの大幅な引き下げでも無い限りは、損益分岐点を割り込むことがなくなりますので、より損をしにくくなるというわけです。

※ ただし、深刻なインフレやプラザ合意並みの大きなドルの切り下げがくれば、損益ラインが危ぶまれることもあるかと思いますので、その点だけは、注意が必要であるかとは思います。


【上手く債券で儲けるには】 債券購入のきっかけを考える

ところで、先にご紹介したメールを送ってくれた方ですが、この方が債券を購入するきっかけが、以下のようなことでした。


もちろん、理由があります。
購入当時、米国も日本 もIT株バブル。
株↑、債券↓で、債券安。誰も買いたくありません。
ところが、IT株バブル崩壊で、追い討ちは、日本 のグローバル・ソブリン債ブームで皆で買い上がってくれたので債券高です。要は、株でも債券でも「人の行く、裏に道あり、花の山」。


つまりこの方は、人々が株に資金をシフトして、債券から資金が引き上げられ、債券価格が大幅に下落していたときに、敢えて債券を買われたというわけです。

もし今後、株にせよ債券にせよ、このような閑散とした相場が訪れたとしたら、それは絶好の買い場が訪れたのかもしれません。このようなときにこそ、「もうダメかな〜」とほったらかしにせず、敢えて買ってみることで、本当に安全な投資が出来るのかもしれません。

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