【借金】 日本・財政破綻の可能性 【だらけ】

そこで、コチラのページでは、shoさんから、メールにてお知らせいただいた日本の財政についての事柄を、専用のページにUPしてみました。(shoさんに感謝☆)


日本がデフォルトしない理由

日本が※ デフォルトになるぞ〜なるぞ〜・・・と言われて、数年が経ちました。(十数年?)
来るべきXdayについて書かれた本も多数あり、国の借金額も膨らみ続け、日々デフォルトの危機が叫ばれるようになっておりますが、不思議な事に、日本は一向にデフォルトしそうにありません。それは一体なぜでしょう?

※ デフォルト
借金の利子ですら、決められた期間内に払えなくなってしまった状態のこと。
債務不履行とも言います。


【国債買取の裏技を使う方法】
日本は基本的に、お金を刷っている中央銀行(日銀)が日本国債を買ってはいけないという法律があります。それは、中央銀行が自分でお札を刷って政府からドンドン国債を買っていると、国中が通貨でジャブジャブになってしまい、その国の通貨の信用が無くなってしまうから・・・という理由からです。

ですので、日本は本当は日銀が国債を買ってはいけないのですが、間接的に日銀が国債を買える場合もあります。それは、銀行の持っている国債を、景気を良くする目的の為に買い取る・・・という方法を使うことです。

この方法ですと、銀行は日銀からお金を受け取れるので、また投資資金が増えます。
しかしながら、このデフレ不況のご時世。
他に投資先も無いので、結局、国債を買うことに・・・。
そこでまた日銀が銀行の持っている国債を買い取る・・・・。

こういうことを続けていると、この先、かなりの時間稼ぎが出来てしまうというわけです。
しかも、増税もなしに・・・。(どこまで続けることが出来るのやら・・・)


【貿易黒字で延命する方法】
現在の貿易黒字は10兆円ほど。
これは、他所の国へ物を売ることで得た収益ですので、これをそのまま再投資に充てれば、貿易黒字で稼いだお金を、GDPに上乗せできてしまいます。

ですので、国債の利子が名目GDPの上昇よりも小さければ、国債の債務不履行という事態は避けられる・・・というわけです。

※ ドーマーの定理と呼ばれている経済学の定義ですが、まるでマジックのようです。
名目GDPとは、物価の上昇などの考慮はせずに、単純にモノやサービスとその金額をかけたものですが、これが国債の利子よりも上昇が大きければ破綻しないのです。

ここで、問題なのが、貿易黒字をいつまで続けられるのかと言うことと、金利をいつまでも0金利のままで抑えられるのかと言うことです。現在は奇跡的に(?)この二つの条件が揃っていますが、今後これがいつまでも保障されるとは限りません。

国債の金利の上昇を食い止めることは、政府・日銀の力で何とかできるかもしれませんが、貿易黒字のほうは、政府の力だけで何とかなると言うわけではありませんので、この点に不安要素が残るわけです。


※ ドーマーの定理
ドーマさんという経済学者の方が考えついた論です。
塩漬け姉さんは、数学(微分)を理解する脳みそを持ち合わせていないですので、計算方法については、残念ながらまったく解説が出来ませんが、要は・・・

GDPと国債(借金額)の比率が一定であれば財政は永遠に破綻しない・・・と言うことと、
国債の金利より成長率(GDPの増え方)の方が上回っている時には、国家は財政は永遠に破綻しない・・・という論です。
そのようなわけで、分かりやすいように家計に置き換えて考えてみると・・・


お父さん・お母さん・娘の3人家族です。
お父さんは月30万円稼ぎます。
生活費は月20万円。
ローンの支払いは月10万円です。

そんな一家の大黒柱のお父さんが車を買うために、さらに月2万円のローンを組みました。
借金の額は増えて、月々の支払いも増えました。
しかし、お父さんは出世頭ですので、その後すぐに月収が36万円になりました。
ローンの割合は、車を買う前が月収の3分の1です。
では、車を買って、月収が上がった後とはというと・・・これが驚くことに3分の1です。


つまりドーマの定理とは、国家の財政が崩壊するのかどうかを、単に借金の額ではなく、借金を抱えている人々がどのくらい稼げるようになるかによって、借金の重みを考えなおす論・・・と言ったものなのかもしれません・・・。(実は、極端に数学弱い為、この解釈であっているのどうか、ものすごく不安・・・)


それでもいつかはデフォルトする

現在企業は、経費削減だとか、人件費削減だとか、海外に工場を移すだとか、色々な努力をして、利益を上げています。しかしこれらのことをすれば、雇用される側にお金が回ることはありません。

雇用される側にお金が回らないので、大多数の雇用されている人々は、お金を使って商品を買おう・・・だとかそういった動きをとれません。
(一部の企業では、社員の賃金のベースUPをしたり、新規雇用を増やしたりし始めています)お金が無いので、買いようがないのです。

このため、日本で売れないジャブジャブの商品を、海外に売るしかなくなるわけですが、これがまた競争が激しい。アジアの国々も、海外に商品を売ってお金を儲けたいからです。

しかし、企業が利益を上げ続けるためには、働いている人々の賃金を上げるわけにもいきません。ですので、出来るだけ頑張って賃上げをせずに良質な商品を作って、海外に売ることが必要となるわけです。
これが続けばよいですが、もうすでにたくさんの商品を海外から買っている国にしたら、「もう、お金ないし買えへんて・・・」と言うことになりますし、第一輸入商品だらけですので、その国でモノを生産している会社はたまったものではありません。
ここに、輸出に依存してしまう経済の危険性が潜んでいるように思います。

では、どうすればよいのかというと、国内の需要を増やすことです。
子供をたくさん生めば、国内の需要は伸びます。
子供には食べ物が必要ですし、教育が必要ですし、遊び道具が必要ですし、生活用品も子供の人数分必要です。しかし、普通はそんなにガンガン子供は生めません。

子供を育てるのにはお金がかかるからです。
ですので、育てる側の母親からすると、「これ以上育てられへん」ということになります。
(国家が手厚い補助をすれば別かもしれないですが・・・)

あとは、移民を受け入れる・・・という方法があります。
アメリカではどんどん移民を受け入れています。
彼らが家を買って消費をすることで、需要が生まれます。

しかしこの場合、国がしっかりと補償しなければなりません。
働けなくなった時、子供が生まれた時、障害を持った時、老人になった時。
(移民受け入れした直後は、さほど必要ではないですが・・・)

しかも需要と同時に、日本にある雇用の奪い合いの状態も生まれますので、安易にこの方法を選択すると、雇用がさらに悪くなった時に問題が起こる可能性があります。
ですので、この方法はどうも気が引けます。

貿易黒字でなくなった時、日本には本当のピンチがやってくるのかもしれません。
何かできればよいのですが、一体何をして良いのやら・・・。
そのようなわけで、今はデフォルトしませんが、いつかはデフォルトしてしまうのかもしれません。


shoさんから頂いた文章

shoさんから、頂いた以下の文章を元に、こちらのページを作成しました。

公的債務が膨張してデフォルトというのではなくて、それは自転車操業(日銀 →民間銀行→日銀)でも 引っ張れるし、最後は政府紙幣で2000兆円くらいを製造して完了てこともできる かと思います。

今のところは貿易黒字10兆円あるんで、それを通貨のまま保有しないで産業へ再投資して、2%のGDP成長率を達成すれば、ドーマーの定理から国債が発散(デフォルト)することはないんです。
(国債利子率<名目GDP成長率)

外国へ物を売ってドルを回収→輸出企業は日銀で円と交換→(輸入企業は逆)しますので、毎年10兆円分の「円」が黒字として積み重なっていることになります。

黒字の10兆円分は実質2%のGDP経済成長率が毎年積み重なるということと同じですから(資本投資されれば、 供給額増加→需要増加=GDP成長)、国家破産論者の20XX年国家破産は否定されるわけです。官僚は国債長期金利を全力で押さえ込むはずです。

ですから長期金利は上がらない と思います。
それでもあがればボルガーショックとか(短期金利を15%くらいにあげて長期金利 を押さえ込む)使えます。 国家破産は財務省のキャンペーンとかがうまくいっただけではないでしょうか。
(いまのとこは)

だから日本がハイパーになるとかいう話を考えると、この貿易黒字が赤字へ転落することではないでしょうか。 日本が貿易黒字を維持できれば、、、てことですが、それをいっちゃあおしまいなのですがかなり妖しいところです。

そうならんためには雇用を拡大して、所得を引き上げること、所得増加=需要増加になるはずです。 とはいっても少子高齢化、人口減少、公的債務の増加などといったことから、 労働生産力が衰えていくことは目に見えているかのようです。

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