【ジリ貧】 マイナス金利のメリットとデメリット【爆儲け】
マイナス金利のメリットとデメリット
そんなこんなの日本のマイナス金利政策ですが、マイナス金利にはどのようなメリットとデメリットがあるのか考えてみました。
メリット その1
通貨安になりやすい
日本の場合は、マイナス金利発表後、数日で猛烈な円高になってしまいましたが、通常は通貨安になりやすいです。
マイナス金利は通貨安を引き起こしやすいので、通貨高でヒーヒー言ってる国の中には、積極的にマイナス金利を導入する国もあります。
個人的には、日本のマイナス金利発表後の猛烈な円高は、マイナス金利による金融引き締め効果と、マイナス金利政策を発表したのは良いものの、銀行経営などを考慮して、中途半端で効果の無いものに終わるだろうと予想されて売られたのではないかと思います。
銀行
マイナス金利で日銀の口座預金にお金をブタ積みできなくなった
↓
銀行
必至で運用先を探すが、全然投資先やら運用先が見つからない
↓
銀行
ふと海外に目を向けてみる
「そうだ!外国に投資すればいいんだ! 外債とか外国のあれやこれやの権利とか投資とかにお金を注ぎ込もう!(`・ω・´)」
「今の御時世、投資とか運用先は日本だけじゃない!o(`・д・´)o」
↓
通貨安(円安)到来!
(・・・のはずだった)
メリット その2
住宅ローン金利や融資の金利が低くなりやすい
住宅ローンなどの金利が低くなりやすいです。
実は、今でも住宅ローン減税を利用すればお釣りが出る状態なので得なのですが、いかんせん、多額の住宅ローンは誰しもが借りれるわけではないため(優良顧客のみ)、既存の住宅ローン組の借り換えは増えるかもしれませんが、住宅ローンを借りる人はさほど増えなかったりします。
この他、会社も利払いの負担が楽になるわけですが、かなり大口の会社は自分とこで債権なり増資なりをしてしまうため、小口の今一つな会社(銀行が今ひとつだと考えて融資したがらない会社)しか残らないので、マイナス金利の恩恵が、今ひとつ日本国中に広がらないのが実情だったりします。
日銀のマイナス金利の導入で、社債の中には一時的にマイナス金利化したものや、かなり低金利で社債発行できたものもありました。
ただし、多くのマイナス金利を導入している国で行われていることなのですが、実際に住宅ローンや融資などの金利をマイナスにしたりゼロにすることはないです。
かなり金利は引き下げられますが。
何故なら、預金の金利をマイナス(預金者から利子をとること)にできないからです。
そんなことをしたら、本当に取り付け騒ぎに発展してしまいます。
じゃあ、口座管理手数料でもとればいいやん?(´・ε・`)と言う考えがすぐに浮かんでくるものですが、口座を作るときに交わした契約とか諸々のことがありますので、それがそうすんなりいかないのが実情だったりします。
口座残高ゼロの口座も多いですしね。
そんな口座から、管理手数料をどうやってとればよいのかと。
とれるお客からだけとってしまうと、それはそれで不満が出るでしょうし。
あと、所有者がよくわからない幽霊口座。
これもどうしてよいのやらです。
ちゃんと手続きとか連絡しだすと、人件費だけでも物凄いことになりそうですし。(´・_・`)
半ば閉鎖状態で留め置くと言うのもありかもしれないですが、法律とかが絡み始めると、ややこしくなると思うので、銀行としては敬遠したいのが本音かも。
マイナンバーに名寄せしないといけないこともあり、そのうちやらねばならない作業にはなると思うのですが、こう言う、弱り目に祟り目の時にはやりたくないのが、銀行の正直な気持ちかもしれません。
ならば、『 ATMの手数料の無料化全部をやめるとか?(´・∀・`) 』と言う考えも出てきますが、それはそれで非常に困るかなと思います(私が)。(´∀`;)
デメリット その1
銀行が苦境に陥りやすい
銀行は、金融緩和でGETした大量のお金を日銀の当座預金に預け入れっぱなしにしておくことで、何と0.1%もの利子を得ていました。
それが無くなってしまうどころか、逆に利子の支払が生じてしまうわけですから、当然、銀行は酷い苦境に立たされます。
さりとて、金融緩和の資金がブタ積みになるような時と言うのは、得てして美味しい投資先やら運用先もないもんで、銀行はホトホト困ってしまう状態に陥ります。
【金融機関(大規模)】
当座預金で温々運用できなくなるため、運用に頭と能力が必要となり、運用次第では悲惨なことになる。
債券価格が暴騰したため、市場価格で購入すると高値掴みさせられる可能性がある。
しかも、債権バブルが弾けたら目も当てられない状態に。。。
当座預金から引き落としたお金を使おうと思っても、結局は何も買うものがなく、結局は日本国債を買ってしまう。
【金融機関(中小零細)】
国債が低金利化したりマイナス金利化し、国債での運用が困難になる。
国債での運用比率の高い中小零細の金融機関は国債での運用が行き詰まるか、無理をして国債運用を続ける。
合併して生き残りを図ろうとするため、中小零細の銀行たちは大再編時代へ突入か?!(´゚д゚`)
【ゆうちょ銀行】
元々かなりの額の国債が稼ぎ頭だった。
国債が低金利化したりマイナス金利化し、国債での運用が困難になる。
ゆうちょ銀行は、運用額が大きすぎるため、国債で運用中の資金を、国債以外への融資や投資先へ変更することが難しい。
デメリット その2
何気に金融引き締め効果がある
銀行は、預金者からお金を集めて、それを預金者からお金を借りるよりも高い利率で貸出すことで収益を得ています。
その他にも、安全性の高い日本国債やら地方債やら社債やらを持つことで、収益を得ています。
(利回りが極端に低い今の日本だと、微々たるものですが)
銀行
国債とか地方債とかを買う
足りない分は、国債の取引をしている相場で買ってくる
「お金余ってるから、また国債でも買うべ (´ェ` )」
↓
マイナス金利発生
↓
銀行
利子収入を得られなくなるどころか、支払わないといけなくなる
国債の価格が高くなってしまって高嶺の花
無理をして買うとドボンの可能性大
「あー、国債がマイナス金利化しとるんだけど (´ェ`;)」
「利子がプラスのは絶対に売れんね」
「日銀が買い取らせろとか脅してきても、絶対に売らんのやから。(´・ω・`)」
↓
銀行
収益と資産の内容が悪化する
利子がマイナスでない国債は、絶対に手放さないように頑張る
これ以上収益が悪化しないように、投資や運用に気をつけるようになる
「あー、きついわーきついわー」
「収益悪化してるから、早く新しい儲け口探さんとドボンだよ。(;´д`)」
「でも、マイナス金利で融資先の利子も低いままだし、既存の預金者からは、契約上、預金口座の管理手数料もとれんし・・・」
「どうすりゃええんだよーー (´;д;`)」
↓
「ここはひとつ、冬の時代に備えて身を固めるか… ( ´Д`)=3」
「変なとこへの貸出はやめよっと」
「ただでさえ収益低いのに、焦げ付かれたらたまらんしね (;´_`;)」
↓
金融緩和したいのに、何故か金融引き締め効果の泥沼状態へGO!
デメリット その3
今までも低かった金利が更に低下
今までも地をはうように低かった金利が、さらに低くなりました。
また、銀行の収益源の国債とか公社債の利回りも低下したので、結果、一般の預金者、預金してる企業、銀行のみんながもれなく不幸になってしまったのでした。
2016/02/05
三菱東京UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行
定期預金金利を引き下げ
大口預金の金利優遇停止
2016/2/15
三井住友銀行 普通預金の金利 年0.001%に引き下げ
ソニー銀行 普通預金の金利 年0.001%に引き下げ
住宅ローンの固定金利特約型と超長期固定金利型の金利を引き下げ
2016/02/08
ゆうちょ銀行
定期貯金などの金利を引き下げると発表
1カ月〜4年の定期貯金
0.035〜0.05% → 0.025%
5年物の定期貯金
0.06% → 0.03%
通常貯金の金利
0.03% → 0.02%
【投資先の状態】
国債価格の高騰と金利の低下
→ 長期金利0.1%割れ 過去最低更新
公社債価格の高騰と金利の低下
→ 企業や公的機関の債権が発行しやすくなり、金利負担も少なくなる
不動産などの価格が高騰
→ マイナス金利発表と同時に不動産株が高騰
円安
→ 半日でドル円が3円ほど円安
→ 外債・外国株・海外不動産などへの投資に向かうとの思惑
→ 円建て資産の目減りを防ぐため資本が海外に流出
金利の低下
→ 国債価格の上昇で長期金利の目安となる国債の金利が低下
ただし、海外との金利差が大きくなったため、外貨建ての定期預金の金利は引き上げられるものもありました。
(たいはんが)
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マイナス金利導入後に何が起こったかの記録です。
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