【売り尽くしセール】 セリングクライマックスについて
セリングクライマックスっていうのは、売りが出尽くす時のことです。
相場が軟調になって、毎日のようにズルズルダラダラ下げ続けると、投資家さんたちは不安になるものです。これがまだ現物株ならマシなのですが、信用買いをしている人はもっと深刻で、毎日毎日下げ続けていると追証の恐怖が待ち構えています。
そんなわけで、下げ相場の大底近辺では、「売ろうかな〜」と考えている人たちの投売りが一気にドカンと出てしまい、「売りが一掃される現象」が起きます。
それが「セリングクライマックス」です。
【下げの恐怖】 セリクラに買い向かえない
実際にセリクラの場面に遭遇すると、案外と買い向かう事が出来なかったりします。
私も何度かセリクラの場面に遭遇したですが、それはもう、どこまで下げるか分からない恐怖との戦いですから。(^_^;)A
ですので・・・
「どこまで下げるか分からない」
↓
「早く損切り・利確したい」
↓
「気が付いたら底値売り」
↓
「売った後に、売った株が爆上げ開始」
・・・ていうのが、通常のパターンだったりします。
ちなみに、「評価損益率」は、信用取引をしている人の含み損の状態を表した指標ですから(評価損益率はめったに含み益にならない)、これが大きく低下している時というのは、投資家の不安心理が高まっている可能性が高いんですね。
じゃあ、セリクラまで買い出動しなかったら、確実に儲かるという考え方もあるのではないかと思いますが、これがまたなかなかガマンできないので困り者です。
何故なら、上げ続けたり保ちあっているときに買い出動しないと、自分が出遅れてしまったような悲しい気持ちに襲われてしまいますから・・・。(^_^;)A
ところで、セリクラではないのに、リバウンドが入った時に相場が反転したと思って買い出動してしまうと・・・
「上げ始めたので買い出動」
↓
「リバ終了で下げ」
↓
「リバ後の下げで撃沈」
・・・となってしまいます。
そこで、セリクラを見極められなかった経験がありますと、相場が反転してもなかなか買い出動できずに・・・
「上げ始めたけど様子見」
↓
「リバ終了が怖くてさらに様子見」
↓
「かなり上げてしまってから買い出動」
↓
「買ったところが天井圏」
・・・と、なりやすくなります。
そのようなわけで、セリクラで買い出動することは、通常の上げ相場で買い出動するよりも、はるかに大変で難しいことであるのではないかと思います。
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