【イラストで解説】 サルでもわかる内部留保
内部留保とは、純粋な利益のこと。
(会計上は『 利益剰余金 』 とか言う)
商品やサービスが売れると、売った代金を受け取れる。
その代金から人件費や広告費や商品の材料なんかを引いて残ったのが利益。
そこからさらに税金とか配当とかを引いたのが、純粋な利益になる。
会計上は利益余剰金とか資本準備金とか言う。
これが『 内部留保 』になる。
複数年か単数年か?
先程も書いたように、『 内部留保 』と呼ばれているものの正体は『 純粋な利益 』だ。
この内部留保には、『 複数年 』で内部留保と言う場合もあれば、『 単数年 』で内部留保と言う場合もある。
普通は、複数年単位で内部留保と言う言葉が使われている。
複数年単位の内部留保
→ 利益が出ていれば、毎年積み上がっていく
→ 赤字が出れば、内部留保が減ってしまう
単数年の内部留保
→ その年の純粋な利益なので、年数が経っても積み上がらない
内部留保は預金されているのか?
内部留保としてGETしたお金は、そのままお金として持っているかどうかは不明。
例で示すと以下のようなことになる。
【例】
『 クマクマクーマ 』と言う謎の商品が爆売れする
↓
コストや税金を引いても、『 1億円の純利益 』が出る
(1億円の純利益 = 1億円の内部留保)
↓
1億円のうちの『 2千万円を現金で預金 』する
もう一つの8千万円は、新商品の開発と工場新設に充てる
↓
内部留保は1億円だが、『 実際に預金したのは2千万円 』
(内部留保で得たお金をそのまま預金しているわけではない)
内部留保が減ってしまう時
(複数年単位での)内部留保が減ってしまう時は、以下の場合がある。
純利益以上の高額な配当を行った場合
→ 利益は1億円しかない
→ 会社には預金がたっぷりあるので配当金よこせと株主が騒ぐ
→ 総額で2億円の高額配当を配ることに決定する
→ 内部留保が1億円削れてしまう
赤字が出てしまった時
→ 1億円の赤字が出てしまった!
→ 純粋な1億円の赤字
→ 内部留保が1億円削れてしまう
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