【株を買うなら考えよう】 経済について

株を買う場合に、会社の経営状態のみを把握するよりも、会社の経営状態プラスその国の経済も把握することは、非常に大切なことであると思います。不良債権や経済状態に大きな不安があるときは、いくら会社の経営が良くても、その会社の株が上がらないことがあるからです。

株が上がらないだけではなく、下手をすると連鎖倒産や金融恐慌のとばっちりを受けて倒産してしまう可能性もあります。
ですので、株式を購入する際にはその国の経済についての情報を得ている必要があるかと思います。

不良債権が問題になっていないかを見てみよう

とりあえず一番に確認しなければならないのは、不良債権が多すぎないかという点についてだと思います。新規に事業を起こしたり、工場を建てたりする際には、銀行からの融資が必要ですが、その国の銀行が不良債権の案件まみれですと、新規の融資を受けることができなくなります。

その為、経済は停滞しがちになります。また、多くの有利子負債を抱えているような「不良債権一歩手前の企業」は、債務の負担に耐えかねて、倒産してしまうリスクが大きくなります。

このようなことから、株式投資をするのであれば、その国の不良債権の状態を把握しておくことが大切になるかと思います。その一方で、不良債権の額が減りつつある状態というのは、経済が健全化しつつあることの目安になるかと思いますので、新規に買い出動する際にはご参考にされると良いかと思います。


資産バブルや資産デフレが起こっていないかを見てみよう

土地や不動産が急騰し、激しい資産バブルが起こっている状態は危険であると思います。なぜならば、激しい資産バブルの後には、激しい資産デフレや経済の縮小が起こってしまうからです。

資産バブルで高値をつけた土地や株式などは、値下がりすることで一気にその価値を失います。また、それを担保として銀行などから資金の融資を受けていた場合は、資産価値の目減りによってその国の経済に大打撃をもたらします。
ですので、株式投資する国に資産インフレが起こっているかどうかをみることは、とても大切です。

さらに、資産インフレの後に襲ってくる資産デフレの状態で、安易にその国の株式に手を出すことも危険であると思います。「落ちる剣をつかむな」とは、昔からよく言われていますが、一旦資産デフレが起こってしまうと、収束するのには大変な時間がかかります。
ですので資産デフレが始まったときには、一旦静観するのが良いのではないかと思います。


投資する国の銀行の状態を見てみよう

銀行は、様々な企業に融資しています。
その銀行の状態を見れば、その国の経済の状態が良くわかるかと思います。

ですので、銀行がどのような状態にあるのかをしっかりリサーチしておくのが良いかと思います。さらに、その国の経済が悪くなった場合には、銀行自体の経営も非常に悪くなるケースが多いようですので、銀行の株式を購入するのも差し控えた方が良いかと思います。


投資する国の財政状態を見てみよう

国の借金があまりにも高額ですと、その国の財政が破綻してデフォルトするリスクが高まります。そうなってしまうと、一部の企業以外は、共倒れしてしまう危険性が高まりますので、投資する国の財政状態をチェックしたほうが良いかと思います。


投資する国の教育状態を見てみよう

人材は宝です。
どの国でもそれは共通です。
その国の教育レベルが高く、高い生産能力を持つ国民であれば、一旦は経済は悪くなっても、海外から投資資金が入ってくる可能性は高くなります。

しかし、その国の教育レベルが低いようでしたら、工場を作っても社員の働きに問題が出る可能性が高くなり、投資を受けにくくなってしまいます。
その為、ますます経済が冷え込んでしまう一要因になります。
ですので、その国の教育レベルがいかがなものなのか、しっかりと見る必要があるかと思います。


投資する国の人口比率を見てみよう

若い人は働きます。
働いてお金を稼ぎ、そのお金を使用して家を買ったりお金を使って子育てをします。
さらに働き盛りの世代が多いと、労働人口が多いため人材が豊富ですので、将来性を考えると、若い世代の人口比が高い方が有利であると思います。

一方で老年人口比率が多い状態ですと、将来的にその国の企業の人材不足が心配されますし、若年世代の年金負担が増え、景気にとってはマイナス要因になる可能性がありますので、充分な注意が必要かと思います。

・・・とまぁ、国の持つリスク要因を考えると投資する国が無くなってしまうような気もしなくはないですが、一応、長期的には↑のようなリスクが潜んでいるのだと、ご参考程度に読んでいただけましたら幸いです。

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