【損を】 株の割安性について 【回避】
企業は四半期ごと(大抵の会社は)に業績を発表しますし、半期ごとに決算発表をします。
株はその発表によって乱高下しますし、場合によっては大きく値下がりしたまま浮上できない株もあります。ですので、決算は損をしないように株を売買するためには非常に大切な要素です。
【一目で】 評価を数値に 【分かる】
株を発行している企業と、株価が一体どのような関係にあるのかを調べる為に、先人達は色々と苦労してきました。
株価が業績と比較して余りにも割高である場合、損失が発生してしまう可能性があるからです。
ですので、様々な形で企業の業績と株価を判断するための指標を編み出しました。
株を売買する上で、せっかく作り上げてきた先人達の知恵を使わない手はありません。
指標として代表的なものは以下のようなものですが、そのほかにも、株価チャートから割安性を求める方法などもあります。
(75日移動平均乖離率などから、割安性を求める方法です)株の割安性を求めるときには、上記のような指標や株のチャートなどから総合的に割安株を見つけて買い出動するのが宜しいかと思われます。
【先人の】 株価指標 【知恵】
用語 | 解説 |
---|---|
PER (Price Earning Ratio) |
株価収益率ともいいます。株価収益率という言葉の通り、株価をEPS(一株あたり利益)で割った数値のことを言います。つまり、1株当たりの利益の何倍の株価がついているのかを表すための数値なのです。普通は、この数字が小さいほど割安とされます。 【例】 |
EPS (Earnings Par Share) |
純利益を発行済み株式の数で割ったものです。(税引き価格で表示されます)EPSには今期の予想を使用するのが一般的なようです。EPSは企業の収益力を見るうえで大事な指標となります。つまり、利益がたくさん出るのにこの株価!・・・という銘柄を見つける際にはとても役に立つというわけです。 【例】 |
PBR (Price Bookvalue Ratio) |
株価をBPS(一株あたり純資産)で割った数値です。株価が1株当たり株主資本の何倍まで買われているかを示すものです。普通は、この数値が小さいほど割安とされます。(この数値が1を割り込めば、時価総額が株主資本を下回っていることになります) 【例】 |
BPS (Bookvalue Per Share) |
企業の実際の資産を発行済み株式の数で割ったものです。会社を現時点で清算した場合、一体一株当たりいくら払い戻されるかという指標です。 【例】 |
株主資本 |
貸借対照表の資本の合計金額のことです。(株主の払払い込んだ資本金・資本準備金や、過去の利益を溜め込んだ利益準備金や、その他のお金で構成されています)またの名を、自己資本とも純資産とも言います。 収益性や株主への還元状態を知るための指標や、財務の安全性を見る指標や、株式の投資価値を見る指標として活用されるようです。 |
ROE (Return On Equity) |
株主資本に対して、どれだけの利益を上げているかの指標です。この数値が大きければ大きいほど、経営効率が良い企業運営をしていると言えます。 |
※ 注 PERの割安性について
PERは割安であればあるほど、収益に対して株価が割安であるといえます。しかし、マイナス値のPERは赤字決算をたたき出している証拠ですので、PERがマイナスの株には充分にご注意下さい。
また、PERが割高であっても、その割高さを払拭するような好決算が発表されて、決算と同時に割高なPERが大きく低下することもありますので、あくまでも一つの指標であるととらえておいた方が宜しいかと思います。
さらに、景気が減速する可能性が高くなってきた場合、来期決算を見越して、PERが低いまま放置されている景気敏感株がありますので、景気が減速しそうな際には、超・低PERの景気敏感株を売買するのは充分にご注意下さい。
※ 注 PBRの割安性について
PBRがマイナスをつけている場合、資産的に問題がある場合があります。
ですので、割安であるからと言って安易に売買せずに、そのような株を売買する際には、充分にご注意下さい。
PERの割安性についてのまとめ
- PERがマイナスの株には充分に注意すること
- 好決算が発表されて、決算と同時に割高なPERが大きく低下する可能性がある
- 景気が減速しそうな際には、超・低PERの景気敏感株を売買することは注意すること
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