【種銭】 資金量とリスクの関係
種銭が多ければ、その分だけリスクを下げた取引が出来る場合があります。
例えば、100万の小額資金で取引をした場合、値嵩株などは1単位か良くても数単位しか買えませんので、逆張り戦法で「買い下がりをして買い単価を下げる作戦」は取りづらくなります。(※ ただし、財務内容や経営状態が良好な、200円程度の低位株で買い下がることは充分に可能ではあるかと思います)
また、銘柄選択の幅も狭まりますし、利回りが高くハイリスクな投資をしなければならないのも特徴なのではないかと思います。
【儲け額】 種銭の少なさと儲けのリスク
1000万円で50万円儲けるのと、100万円で50万円儲けるのでは、その厳しさは変わってきます。なぜなら、100万円の種銭で50万円儲けるためには、運用利回りが50%なければならないからです。
小額投資で運用利回りを大きくとるためには、大きな値上がりを期待できる銘柄を発掘できなければなりません。不況期を脱した後のバーゲンセール状態の相場ですと、大きな値上がりが見込める会社の数も多いかとい思いますが、相場全体が上げきってしまっている場合などは、バーゲンセール状態の株の数も極めて少なくなりますので、自然と「倒産株や値動きの激しい低位株や新興株やMM銘柄などの、リスクが高めで値動きの大きい株を運用して、利回りを稼がなければならない」・・・という事になってしまします。
ところで、運用利回りで考えてみると、値嵩株の運用利回りは↑の銘柄に比べると低いのが特徴です。この為、値嵩株は財務内容の良い、経営状態の良い会社が多いのですが、運用利回りが少なくなってしまうのが難点です。
小額投資で利回りを追求するのであれば、値嵩株に投資しているのでは時間がかかって仕方が無い状態になってしまいますので、小額投資の場合は、この点にも注意が必要なのではないかと思います。
このようなことから、株式投資の運用利回りで儲ける場合、小額で投資を行うよりも、多額のお金を運用した方が、よりリスクを減らした投資が出来るものと思われます。
【種銭の差と運用方法】 資金量≠リスク
資金量があっても、その資金を利用してハイリスク・ハイリターンな取引をした場合、結局リスクが高い取引になってしまいます。 これではせっかくの「資金量が多い」という有利な側面を上手く生かしきれないのではないかと思います。
ですので、資金量が多いからと言って安心することなく、資金量の多さを生かしたリスクの少な目の取引をして、少しづつではありますが、着実に利益を上げていくのもよいのではないかと思います。
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