【国債】 先進国に見られがちな今の銀行の問題点 【買いたーい ヾ(`Д´ヾ)】
今の先進国の多くの銀行で問題になっていることが、『 いくらお金があったところで、投資先なんかないので国債を買っちゃう 』と言うことです。
お金が山程あったところで投資先なんてないもんだから、仕方ないので個人相手に投信やら保険を勧めて小銭を稼いだり、もうすでに高値にも関わらず、その高値の国債を大量に買ったり、超優良客相手に住宅ローンを勧めたりしています。
高度経済成長時代(会社を作って物を作ってそれを売れば儲かった時代)であれば、「○○したいからお金貸してお金!( ゚∀゚)=3ハフンハフン」と言う会社はごまんとあったのですが、成長しきってしまった昨今、物を大量に生み出す会社の多くが、海外の人件費の安い国に脱出してしまいました。
それらの新興国では、まだまだ資金需要は高いです。
お金を借りたい人も多く、人件費とか設備投資費の安さから圧倒的に有利なので、儲かるチャンスだと銀行が認めたくなるような会社がたくさんあります。
でも、日本みたいなもうすでに人件費が高くなってしまっている国、通貨の価値も土地の値段も十二分に高い国では、そう言う会社は少なくなってきており、資金需要もそれほど多くありません。
また、日本に残っている大きくて優良な会社は、自分で社債発行して資金集めしたり、増資(株をたっぷり刷って、それを個人や会社や銀行などに買ってもらって資金集めすること)したりしてしまい、『銀行?何それ美味しいの?( ´,_ゝ`)状態 』になってしまっています。
まさに銀行的には『犬のおまわりさん状態』です。
そこで、銀行の決死のお仕事探し大作戦が開始されることになります。
じゃあ、今の日本の銀行は何で稼いでる?
振込手数料など
為替取引などの手数料収入。
ガチ本業。
他の何はなくなっても、これがあるので銀行の存在意義があるようなもの。
みんなに便利さを提供して、銀行は手数料を得る。
まさにWin-Winの稼ぎ。
企業にお金を融資
お金が必要な会社にお金を貸し付ける。
将来性があるか、稼げる会社かどうか、返す見込みはあるかなどなどを審査するのは銀行員の腕の見せどころ。
基本的に、頭が良くて優秀な人しかできない。
でも、近年はズボラ銀行が増えてしまい、本業がおろそかになりがち。
現に、日銀も政府もそう思って銀行の国債を買い取り(供出させて)、銀行にお金をじゃぶじゃぶつぎ込んだのに、銀行はなかなか資金を必要としている会社にお金を貸したがらない。
住宅ローン
主に優良顧客のみ対象。
サブプライムローンのように証券化してあれば、いざローンを組んだ不良客が破綻した時でも、銀行は直接的には不利益を被りにくいが、銀行が直に不良客に住宅ローンを貸し出すと、貸し倒れリスクも高くなるため、優良顧客でないと思しき顧客は敬遠されがち。
投信や保険の販売
個人や企業、団体など向けに投信や保険の販売をやっている。
収益からするとほんの僅か。
所詮は小遣い稼ぎ。
証券化された怪し気なあれこれ
サブプライム・ショックの際は、質の悪い不動産の債権を証券化した商品がドボンして、世界中の銀行や金融機関が破綻したりドボンしかかったりしたのは、まだ記憶に新しい。
この他、日本の銀行はそれほど持っていないかもしれないが(調べてみたが、現在の邦銀がどの程度高リスクの証券化商品を持っているのかはわからなかった)、リスクの高いドボンしかけの高利回りの新興国の国債を組み込んだ証券を買っちゃったり、原油などの爆下げ商品を組み込んだ証券を買っちゃってヒーヒーしている銀行も世界にはある。
国債や社債を大量購入
利子収入を得られる国債や社債を大量に購入する。
長年続いている金融緩和の影響でお金はたっぷりあるもんだから、大量購入にも拍車がかかる。
利回りは限りなくゼロに近く、1単位あたりの利子収入は地を這うように低くても、大量に投資すれば最終的な金額は大きくなる。
本業のように、頭と労力を使う複雑な審査は不要で、お金を右から左に動かすだけで楽ちんに稼げるので、銀行員のパパも大満足。
銀行内が、本業で鍛えることも学ぶこともなくなり、能力が退化したスチャラカ銀行員ばかりになると、将来的にその銀行や国にとって色んな意味で危機到来。
日銀の当座預金で利子収入
金融緩和で売った国債の代金を、日銀の当座預金の中にブタ積みにしておいて、その預金金利をGETする儲け方。
当座預金のお金をブタ積みにしておくだけで楽に稼げてリスクゼロ。
夢の様な稼ぎ口。
確かに、銀行の国債の保有残高は減ったけど、これでは意味なしかも。
今の日本の銀行には他に投資先もないし、今すぐ当座預金から余分な金を降ろして投資せいと言って放り出すのも可哀想なのでってことで、放置プレーされてきた。
あくせくと与信審査する必要もなく、寝かせるだけで儲かるし、額もかなり大きいので、意外にウマウマしている銀行が多い。
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このように、問題を抱え、国債ばっかり買ってしまう銀行が多いわけですが、ではどうして国債ばっかり買ってしまう銀行が増えてしまったのかについて、次のページでは、もう少し詳しく見てみます。
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