【有料預金】 銀行不要論 【リスク運用】
現在の銀行
現在、銀行は色々な問題を抱えています。
昔はしっかりとしていた銀行の働きや仕組みも、古くなりすぎたり現状に合わなくなったりして、制度疲労を起こしているようです。
そんな銀行を変えるにはどうしたらよいのでしょうか?
私なりに考えてみました。
とその前に、銀行の問題点をしっかりと把握するために、銀行とはそもそも何か、銀行の現在のお仕事とその問題点について、書き出してみることにします。
銀行とは
銀行とは、預金者や預金する会社からお金を集め、そのお金を色々な人や会社に貸し出すことで利益を得て、その利益の一部の金利(お金)と借りたお金の元本を預金者や預金した会社に支払い、自分らはその利子収入の中から一部を利益として得て儲けている会社のことです。
預金者とか預金する会社
→ お金を銀行に預ける
銀行
→ 預かったお金を貸し出す
お金を借りた人とか会社
→ 銀行にお金(元本)と利子を返す
銀行
→ 受け取ったお金(元本)と利子の一部を預金者と預金した企業に返す
→ 貸出先から受け取った利子の一部は、銀行の利益や人件費や設備費などとして使われる
銀行は、本来はこう言うお仕事をしています。
ですので、銀行がお金を貸し出して儲けるためには、銀行が預金者から借りるために必要な利子よりも、貸し出すときの利子が少ない必要があります。
預金者に払われる金利 < 借金した人が払う利子
借金した人が払う利子 = 預金者に払われる金利 + 銀行がGETする収入
これがイコール(借金した人が払う利子 = 預金者に払われる金利)だと、利子収入から利益が出ないので、銀行の人件費とか宣伝広告費とか店舗費用とか金庫とか銀行業務に必要な設備の費用とかが賄えずに、銀行は倒産してしまいます。
また、お金を貸した人が「もうお金を返せません!ごめんなさい!担保(借金のカタで銀行が回収できる財産)も全然ありません!(><;」なんて\(~o~)/バンザイ(貸し倒れ)してしまうと、銀行はそのぶんのお金を回収できなくなり、非常に困ったことになります。
なぜなら、預金者には元本プラスお約束した利子を支払わないといけないのに、お金を貸した人がバンザイしてお金を返せなくなったら、預金者にお金を返せなくなってしまうからです。
ですので、銀行は『この人やこの会社はお金を返せるか、返せないでドロンしてしまう人か』と言うのを慎重に見極め、判断するお仕事があります。
これは非常に重要なお仕事で、このお仕事を放棄(やーめた∩( ・ω・)∩)してしまうと、現金決済しかできない不便極まりない世の中になってしまいますし(今現在お金の持っている人しか事業を起こせなかったり家を建てることができなかったりする)、このお仕事を甘々で何でもかんでもOKで貸しまくると、土地バブル崩壊後の日本のように、景気が悪化した際に貸し倒れだらけで銀行自身が傾いてドボンする可能性が高くなってしまいます。
また、銀行が誰にもお金を貸さなかったり、よしんば貸し出したとしても、貸す人や会社は、もうお金と言うか、資産が有り余って仕方ないような人や会社ばかりな『 貸し渋りばっかりする役立たず銀行 』だと、ごく一部の人や企業しかお金を借りれない不便極まりない世の中になってしまいます。
- 銀行は誰に貸すかを決めるお仕事がある
- 銀行が誰に貸すのか判断することを放棄すると、お金に余裕のある企業や人しか高額取引できなくなる
- 銀行の審査が甘すぎると、貸し倒れ大量発生時に銀行が傾く
忘れ去られる銀行の貸し倒れリスク
先ほども書きましたが、銀行は貸し出した人や会社から利子を得て、それを収入源にしています。
それは、常に貸し倒れリスク(「返せません!ごめんなさい!(><;」のリスク)がついてまわっているものです。
でも、今現在、銀行はそのリスクを背負ってお仕事をしているのをしっかりと意識してお金を預け入れしている人はどのくらいいるのでしょう。
預けたお金は大体が全部安全で、絶対戻ってくるお金なんだと思い込んでないでしょうか。
「投信? 怖い怖い!((゙◇゙)) ブルッ」
「株? もっと怖い!(((゙◇゙))) ブルブル」
「自分の虎の子の全財産を○○さんとか××会社に貸す?」
「そんなん絶対ダメー!ヽ(`Д´#)ノ」
実際に、自分のお金を直に貸し付けるとなったら、それはもう結構怖いものですが、これが銀行という緩衝材が一個挟まるだけで、その恐怖心がかなり薄らいでしまうのです。
でもって、多くの人が、あたかも自分は安全資産として銀行にお金を預けているんだと言う感覚でおり、銀行の中で貸し倒れリスクや回収不能なものに投資しているんだと言うことを忘れてしまっていることが多いと思います。
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銀行の主なお仕事は、お金の貸付け(融資)です。
では、それ以外の銀行のお仕事は何があるのでしょうか。
次のページでは、その銀行のお仕事について見てみます。
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