【株取引】 短期の利ざや稼ぎの落とし穴
株式投資で利ざやを稼ごうとして一時的に上手くいっていたものの、途中で大穴をあけて途中までの稼ぎがパーになってしまった、或いは、途中までの稼ぎの大半がパーになってしまった事が、多かれ少なかれどなたにもあるかと思います。
こうならないためにも、常日頃から損切りをしっかりとしてロスカットをマメに行いましょう・・・という、お話をよく聞きますが、それでも大きく損失を出してしまうことがあります。
このページでは、その大穴をあける事例について考えてみたいと思います。
【大損する例】 ストップ安・ストップ高の悲劇
値幅制限ギリギリまで値が下がり、ザラ場中の売買が出来ない状態の株を時々見受けられることがあります。このような場合、下げたときに即効で成り売りをしようと思っても、約定せずに連日のストップ安で大きく値をさげ続けて、大損害になる場合があるので、注意が必要です。
このような事にならないためにも、仕手株や会社の価値よりも余りにも上げ続けていて急落の可能性が高くなっている株を購入することは差し控えた方がよさそうです。
これは、空売りでも言えることです。
特に読みの難しい仕手株などで空売りを仕掛けると、急に株価が上がり始めて、大損害を受ける可能性があるので注意が必要です。
【大損する例】 決算結果の悲劇
決算が発表されると、それまではボチボチだった株価が急騰したり急落することがあるので注意が必要です。例えば、予想に反して利益が5〜6倍になったりすると、空売り中なのにストップ高で大損害になりますし、予想に反して赤字決算が出て、持ち株がストップ安になっても大損害を被ることになります。
ですので、決算結果で大きく損失を出さないようにするためには、決算期前後は株を買わない・空売りをしないことが良いかと思います。
【大損する例】 仕手株の悲劇
仕手株は読みが難しいですので、買ったところが天井になってしまったり、空売ったところから踏み上げられたり・・・などの事態が起こりやすいので注意が必要です。
もし、無難に売買を行うのであれば、仕手株でない穏やかな動きの株を売買されることをお勧めしいたいと思います。
【大損する例】 会社倒産の悲劇
倒産寸前の財務状態の悪い上場企業の取引は、非常にうまみが大きいです。
値段が低く買いやすい上に、1円の値幅が大きいので、1円抜きをしても結構稼げる商いになるのです。しかも、財務状態が改善したり資金援助する企業が現れたりすると、値段がグンと上がりますので、その点でもうまみが大きいわけです。
しかしながら、倒産するかしないかの瀬戸際の企業というのは、その分だけリスクも孕んでいるのです。本当に倒産してしまう危険性があるからです。
ですので、倒産寸前の企業の株を売買するのは、非常にリスキーな行為ですので、そのような会社の株を買って大儲けしたというお話を聞いて、自分も儲けたくなったからと言ってその会社の株に手を出してしまうと、後々大変なことになる可能性があるかと思います。
【大損する例】 突発的な事件・事故の悲劇
何か突発的な事件や事故があると、その会社の株は大きく値を下げる可能性があります。ですので、突発的な事件や事故が起こるかどうかは株を買う前にしっかりと見極めておいた方が良さそうです。
大きな事件や事故を起こす会社は、それらが起こる前にコチョコチョとした事件や事故を何回も起こしている場合がありますので、ニュースなどは結構こまめにチェックしておいたほうが良さそうです。
【大損する例】 損切りが遅れる悲劇
ロスカットラインを割り込んでいる場合に、しっかりと損切りが出来る状態であることは、大変重要です。サラリーマンやOLさんをしていて、普段ザラ場に貼り付けない場合、急落に備えて売ることが出来ず、帰宅してみてビックリ仰天・・・などということが起こる可能性もなきにしもあらずだからです。
そんな場合には、利ざや稼ぎでコツコツと積み重ねていた売買益をその一株だけで吐き出してしまう可能性もありますので、逆指値などの対抗手段を用いられるのが良いかと思います。
【大損する例】 大きく張り込んだ悲劇
資金量から考えて、明らかに1銘柄だけに大きく張り込んでいる場合、その株の動向によって、大損害を被って立ち直れなくなる可能性があるので注意が必要です。
大きく張り込むとそれだけリターンが大きくなりますので、ついつい張り込みたくもなるのですが、この状態で商いを続けていると、その株の読みを誤ったときに、思いもかけぬほど大損害を被る可能性があるので注意が必要です。
先物や為替などでもそうですが、分散投資をせずに資金配分を間違えると、後々大損してしまう可能性がありますので、そうならないように普段から気をつけておくことが必要だと思います。
これらの事柄は、短期の利ざや稼ぎにだけに当てはまる注意事項ではありませんが、短期の投資なのですぐに逃げれる・・・と思っていると、逃げ遅れて悲劇に巻きこまれる可能性がありますので、短期・長期に関わらず、この点は注意された方が良いかと思います。
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