【原料】 株と資源価格について 【素材】

日本では自国で潤沢な資源を持っているわけではないですので、様々な資源を輸入に頼っています。その資源を利用して企業は収益を上げています。
ところで、この資源価格が高騰したり下落すると、恩恵に与る企業が出てきます。ここでは資源価格と株価について考えてみたいと思います。

【利益向上】 資源価格の高騰で上がる銘柄

資源を採掘できる量や埋蔵量はそんな画期的に増えるわけではないですので、資源に対する需要が増えると、それだけ資源の価格が高くなります。資源に対する需要が増える要因としては、以下のようなものが挙げられます。


  • 発展途上国の経済が活性化する
  • 戦争や大規模な自然災害により、需要が伸びる要因が発生する(特需)
  • 資源が枯渇する(石油などが枯渇する)

このような要因から、資源に対する需要が大幅に増えますと、株価が大幅に上がる銘柄があります。
それが資源関連の株です。

鉄や銅などの鉱物資源株、原油などのエネルギー・プラスティックなどの原料資源株などの銘柄です。資源価格が何らかの原因で大幅に上昇しそうなときは、これらの銘柄を長期間保有しておけば、株価の上昇で利益を得る可能性が高くなります。


【利益を圧迫】 資源価格の高騰で下がってしまう銘柄

資源は加工されて商品として売り出されます。
加工の工程や原材料によって様々ですが、一般的には、資源価格が高騰すると加工メーカーの業績は厳しくなります。

それは、加工品を売るときには出来るだけ低価格で売らなければ競争に勝てないのに、原料を買うときには市況に合わせて高値で買わなければならないからです。
ですので、値上がり分を加工品の販売価格に上乗せして販売できなければ、その分のコストを加工品メーカーがかぶることになってしまいます。

このようなことから、資源価格に関しては、資源株だけではなく、加工品を制作している会社の株を保有・売買される際も、しっかりと気をつけてチェックされるのが宜しいかと思います。

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