2007年 11月 09日 (金) −2007年 世界同時株安の記録−

商品

NY原油(期近12月物)景気減速懸念で続落 95.46ドル


警戒

中国・中国人民銀行(中央銀行)は、不動産バブルの発生を示唆

* 主要70都市・不動産販売価格 前年同月比 8.9%上昇


アメリカ・商品取引所 証拠金引き上げ

* 価格変動幅の大きい取引の履行を確実するため


バーナンキFRB議長は、サブプライムローン問題で 約16兆9000億円 の損失を金融機関にもたらす恐れがあると指摘。(当初の想定額 最大 約11兆円)


欧米の金融市場を避け、より安定した日本で資金調達する動きが出て、サムライ債が好調。


指標

アメリカ・10月・輸入物価 1.8%上昇

* 資源高の影響
* 石油 6.9%上昇

ユーロ圏13カ国・実質成長率減速 0.3%下方修正

* サブプライムローン問題に伴う信用収縮
* 07年 2.2%
* 08年 2.2%
* 09年 2.1%

アメリカ・9月・貿易赤字 0.6%減

* 4カ月連続 赤字の縮小
* 輸出の好調

アメリカ・10月・小売売上高 1.6%増

* 資源・食料価格の値上がり
* 住宅市況の低迷

アメリカ・11月・消費者態度指数 前月から大幅に低下

* 市場予想を下回る


為替

欧米の金融機関のサブプライムローン関連の損失計上のニュースが伝わると、投資家のリスク許容度が低下、バーナンキFRB議長の発言(アメリカの景気減速懸念)も円買いを加速させ、円は一気に急進した。円は対ユーロでも急進。
ユーロは対ドルで横ばい。

為替 高値 安値 終値
円・ドル 112.87 円 110.45 円 110.68 円
円・ユーロ 163.27 円 161.91 円 162.40 円

日本市場

シスコシステムズの決算発表を受け、ハイテク銘柄が低調。
バーナンキFRB議長の発言(アメリカの景気減速懸念)も重石となる。
日本の金融機関にもサブプライム関連の損失が発生していることが判明し、下げ幅を拡大。

サブプライム関連の損失を受け、みずほ証券と新光証券の合併が延期となる。
(このニュースが伝わると、金融関連銘柄が売り込まれる)

国名 ( 市場 ) 前日比 前日比(%)
日本 ( 日経225 ) ▼ 188.15 ▼ 1.19
日本 ( TOPIX ) ▼ 22.59 ▼ 1.49
騰落レシオ ( TOPIX ) 75.0

アジア市場

アメリカの景気減速懸念やアメリカのハイテク銘柄の大幅下落を受け、シンガポール市場は大幅に続落。

上海市場は中国当局による追加的な金融引き締め策への警戒感から続落。

国名 ( 市場 ) 前日比 前日比(%)
韓国 ( KOSPI ) 10.91 0.55
中国 ( 上海総合 ) ▼ 14.48 ▼ 0.27
台湾 ( 加権 ) 33.34 0.37
香港 ( HANG SENG ) 23.19 0.08
シンガポール ( ST ) ▼ 73.34 ▼ 2.00
オ-ストラリア ( ASX ) 38.90 0.59
インド ( SENSEX30 ) ▼ 151.33 ▼ 0.79

ヨーロッパ市場

欧米の金融機関の決算に対する警戒感から、銀行株を中心にロンドン市場は大幅に下落。

国名 ( 市場 ) 前日比 前日比(%)
イギリス ( FTSE100 ) ▼ 77.00 ▼ 1.21
フランス ( CAC40 ) ▼ 107.45 ▼ 1.91
ドイツ ( DAX ) ▼ 7.07 ▼ 0.09
イタリア ( MIB30 ) ▼ 722.00 ▼ 1.85
スペイン ( IBEX35 ) ▼ 214.50 ▼ 1.35

アメリカ市場

シスコシステムズの決算発表を受け、ハイテク銘柄を中心にNYダウ・ナスダック共に大幅下落。
ワコビア銀行(アメリカ大手銀行)の評価損の発生や引当金の計上見通しも相場の重石となった。

国名 ( 市場 ) 前日比 前日比(%)
アメリカ ( NY DOW ) ▼ 223.55 ▼ 1.69
アメリカ ( NAS ) ▼ 68.06 ▼ 2.52
ブラジル ( Bovespa ) 758.65 1.19
アルゼンチン ( Merval ) 51.21 2.26

<< 前の日  次の日 >>

広告