熊本・大分大地震後の株と為替
2016年4月、熊本県と大分県で大きな地震が発生しました。
その大きな地震の後、数百回に及ぶ強い余震も発生。
熊本・大分両県で甚大な被害が発生しました。
そこで、その大地震の翌週の日本株にどのような影響があったのかについて記録することにしました。
日本株の動き
日経平均株価
16,275.95円
前日比 -572.08円(-3.40%)
TOPIX
1,320.15円
前日比 -41.25円(-3.03%)
東証二部
4,293.04円
前日比 -40.14円(-0.93%)
JASDAQ
108.42円
前日比 -0.78円(-0.71%)
マザーズ
1,114.15円
前日比 +9.83円(+0.89%)
日本株は総じて安かったですが、主力の日経平均とTOPIXの下げが大きかったのに反して、東証二部、ジャスダック・マザーズ市場などはそれほど値下がりしませんでした。
(小型株が多いからかな?)
外国為替
ドル円
108.1600円/ドル -0.55%
ユーロ円
122.2300円/ドル -0.40% 16:35
一応円高にはなりましたが、株価の下げっぷりと比較すると、それほどではありませんでした。
マイナス金利政策施行以降、もうすでにかなりの円高に振れていたため、さらに円高になると言うことはなかっただけかもしれません。
値上がり率 上位10銘柄
値上がり上位の銘柄は、建設・土木関連のものでした。
震災復興銘柄で上昇したものだと思われます。
ジャスダック・東証二部の銘柄が値上がり率上位の多くを占めています。
1位
日本鋳鉄管 【5612】
市場 東証1部
前日比 +35.46%
業務内容 水道・ガス用鋳鉄管などの製造
2位
ネポン 【7985】
市場 東証2部
前日比 +35.21%
業務内容 農用機器・衛生機器・業務用熱機器
3位
コーアツ工業 【1743】
市場 東証2部
前日比 +34.63%
業務内容 橋の 施行などを行う建設会社
4位
日本興業 【5279】
市場 ジャスダック
前日比 +33.33%
業務内容 コンクリート二次製品の製造・販売・施工
5位
若築建設 【1888】
市場 東証1部
前日比 +30.43%
業務内容 建設業者
6位
ヤマックス 【5285】
市場 ジャスダック
前日比 +28.47%
業務内容 土木用・建築用コンクリート製品
7位
MIEコーポ 【3442】
市場 名証二部
前日比 +28.00%
業務内容 ステンレス製継ぎ手、フランジ大手
8位
サイタHLD 【1999】
市場 福証
前日比 +27.78%
業務内容 土木建築工事から砕石事業、産業廃棄物処理
9位
コンセック 【9895】
市場 ジャスダック
前日比 +27.52%
業務内容 ハッケン建設機械・工具の製造、小売と施工
10位
富士ピー・エス 【1848】
市場 東証2部
前日比 +25.08%
業務内容 プレストレストコンクリート構造物の設計・施工
値下がり率 上位10銘柄
値下がり率にはこれと言った特徴は無いように見受けられました。
業種別騰落率では保険業が大幅値下がりしましたが、個別銘柄ではその傾向はありませんでした。
1位
ナガオカ 【6239】
市場 ジャスダック
前日比 -17.56%
業務内容 取水設備 CL水処理置
2位
レイ 【4317】
市場 ジャスダック
前日比 -16.05%
業務内容 映像、イベント、クリエイティブ、プロモーション
3位
キムラタン 【8107】
市場 東証1部
前日比 -14.29%
業務内容 ベビー服・子供服の製造・販売
4位
ゲンキー 【2772】
市場 東証1部
前日比 -13.08%
業務内容 ドラッグストアチェーン
5位
アートネイチャー 【7823】
市場 東証1部
前日比 -12.74%
業務内容 かつら・増毛・育毛
6位
日本色材工業研究所 【4920】
市場 ジャスダック
前日比 -12.50%
業務内容 化粧品・コスメ製造
7位
ルネサスエレクトロ 【6723】
市場 東証1部
前日比 -11.76%
業務内容 半導体製品等
8位
エイチ・アイ・エス 【9603】
市場 東証1部
前日比 -11.67%
業務内容 海外・国内旅行
9位
サハダイヤモンド 【9898】
市場 ジャスダック
前日比 -10.00%
業務内容 サハ産ダイヤモンドの加工製造販売
10位
AMBITION 【3300】
市場 マザーズ
前日比 -9.78%
業務内容 不動産事業等
東証一部・業種別騰落率(前日比%)
一番値下がりしたのは、保険業でした。
震災による保険料の支払い懸念が出のかもしれません。
一方、最も値上がりしたのは建設業でした。
それでも、前日比 +0.14% と、建設業全体から見ると大した値上がりではありませんでした。
(日経平均が -3.4% なのに、建設業だけプラスだったと言うことだけでも、ある意味すごいことなのかもしれないですが)
個別銘柄の方では、建設・土木関連の銘柄が上位を占めていましたが、個別銘柄が多かったのは、九州地方限定の震災だったからかもしれません。
業種 | 騰落率(%) |
---|---|
建設業 | +0.14% |
石油・石炭 | -0.16% |
金属製品 | -1.82% |
ガラス・土石 | -1.94% |
その他製品 | -2.05% |
パルプ・紙 | -2.08% |
繊維製品 | -2.21% |
小売業 | -2.27% |
医薬品 | -2.29% |
鉄鋼 | -2.36% |
サービス業 | -2.39% |
水産・農林業 | -2.47% |
情報・通信業 | -2.48% |
化学 | -2.62% |
陸運業 | -2.66% |
食料品 | -2.68% |
空運業 | -2.68% |
ゴム | -2.69% |
鉱業 | -2.95% |
精密機器 | -2.95% |
機械 | -3.04% |
非鉄金属 | -3.19% |
倉庫・運輸 | -3.19% |
卸売業 | -3.36% |
不動産業 | -3.72% |
銀行業 | -3.75% |
電気機器 | -3.84% |
証券・商品 | -3.93% |
輸送用機器 | -3.94% |
電気・ガス業 | -3.94% |
その他金融 | -4.38% |
海運業 | -4.47% |
保険業 | -5.82% |
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