【買い下がり】 逆張りについて

逆張りという投資法があります。
逆張りは、上がり始めてから買うのではなく、長い目で見て底付近だと思われる地点から買いを入れ始め、買い下がっていく投資法です。

これとは逆に、順張りという投資法もあります。
順張りというのは、小刻みに上下しながら底上げして行っている株を買い上げていく投資法です。順張りは、高値付近でそれを行うときには、ロスカットしなければ高値つかみで大変な損失を出してしまう可能性があるのに対して、逆張りは基本的に高値つかみはしないため、ロスカットの可能性は低くなります。(それでも、決してゼロでは無いのですが)

ですので、逆張りという投資法はより安全な投資法だと思うのですが、逆張りにも色々と気をつけなければならない点があるわけです。


【こんな点に注意】 逆張りの注意点

逆張りで最も気をつけなければならないのが、底の見極め方です。
この見極めが間違っていると、買っても買っても下がっていくという「ドロ沼」状態になってしまいます。ですので、いかにして底を見極めるのかが大切になるかと思います。

■ チャートで底を見極める
 週足や月足で見たチャートで大底を確認します。
 日足程度だと、さらにグッと下げることがよくあります。

■ 割安性で底を見極める
 割安性が高いようですと、さらに下値を切り下げてくる可能性が減ります。
 ですので、より割安性の高い銘柄に投資することが大切であると思います。

■ 財務内容・経営状態を見極める
 財務内容や経営状態が悪いと、割安でもさらに下げることがよくあります。
 ですので、財務内容や経営状態をしっかりチェックしたほうが良いと思います。

■ 買いあがりをしない
 買いあがりをしてしまうと、逆張りで失敗してしまうことがあります。
 買いあがり後が天井であった場合、含み損が出る可能性があるからです。
 (買いあがりをする際は、徐々に購入する株数を減らすことが大切です)


【いくら必要?】 逆張りと投資資金

逆張りでいくら必要になるのかは、投資する銘柄の1単位の売買代金によるものだと思います。1単位当たり100万もする銘柄ですと、かなりの投資資金が無ければ、何度も買い下がりができません。
ですので、投資資金にあわせて逆張りする銘柄を慎重に選ぶ必要があるかと思います。

値嵩株は1単位あたりの売買代金が数十万もするものがありますので、資金が少ない場合は、値嵩株は敬遠した方が良いかもしれません。
その代わりに、20万円以下で買える低位株を購入すれば、200万円の投資資金でも、10回以上買い下がりが可能になるというわけです。

ただ、一つ注意しなければならないのは、低位株の中には財務内容や経営内容が著しく悪い「ボロ株」が含まれておりますので、安いからという事で飛びつき買いしてしまうと、後々とんでもない悪材料が出てしまい、株価が大きく下落して大損害が出てしまう可能性がありますので、低位株を買うのであれば、値嵩株で売買する以上に、注意して会社情報をチェックしたほうが宜しいかと思われます。


【やってはいけない】 順張りの買い下がり

順張りは買いあがっていく投資手法だと先ほど述べましたが、順張りですと天井付近で株を掴んでしまい、その後下落するケースが出てくるかと思いますが、順張りの場合、買い下がりはしないほうが良いかと思います。

なぜなら、順張りは基本的に株価が上昇して言っている局面で、買いあがっていっているため、一度下げトレンド入りをして大きく下落し始めると、買い下がりではとても対応できない状態になってしまうからです。そのようなことから、順張り投資をしていると思われる方は、上げると思っていた株が下げトレンド入りした場合は、潔くロスカットされるのが宜しいのでは無いかと思われます。

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