【前金制】 余力資金の罠 【非前金制】
株式投資をする際に必要なのが、取引口座の余力資金です。
通常の株式投資をする際には、買う前に必要な資金がなければ絶対に株を買えないと思われる方もいらっしゃるようですが、証券会社によっては買う前に余力資金がなくても株を変えてしまう場合がある証券会社があります。
もし、余力資金が足りなくなったら追加のお金を払うことになりますが、現物株を買って、絶対に追証を払わずに取引をしたいとお望みの方は、証券会社の口座を開設する前に、前金制(前受け制)なのか、非前金制(前受け制)なのかを確認したうえで、証券会社の口座を開設されるのが宜しいのではないかと思います。
【思わぬところに】 デイトレと余力資金 【落とし穴】
前金制の証券会社で現物株でのデイトレをした場合、余力資金は確実に減っていきます。
ですので、差金決済にかかって追加のお金を振り込まなくても良くなっています。
しかし、非前受け制の証券会社の場合は、デイトレをして資金が復活した場合は、そのまま余力資金として表示されてしまう場合がありますので、注意が必要です。
【更なる】 権利落ちの日と差金決済 【罠】
権利落ちの日は、二日で一日と換算します。
ですので、デイトレをしているつもりではなくても、デイトレ状態になってしまうことがあります。
例えば、100万円の元資金で60万円の株を権利落ちの日に購入して、次の日に売って、その日にすぐにまた60万円で同じ銘柄を購入すれば、差金決済に引っかかります。
(通常であれば、前日に買って翌日に売ると差金決済には引っかからないのですが、購入金額の受け渡しが権利落ちの日に限ってずれ込むので、こういったことが起こります)
この場合も、非前受け制の証券会社の場合は、差金決済に引っかかって追加の資金を振り込まなければならなくなってしまいます。
【これで】 差金決済の罠 【解決】
普段から間違いや抜け落ちが多いので、非前金制の証券会社はちょっとつらいという方は、非前金制度の証券会社に口座を開設しましょう。
また、信用取引は差金決済に抵触しないので、デイトレなどで同一銘柄を頻繁に取引する人は、信用取引で売買するのが宜しいかと思います。(信用取引は金利やレバレッジの関係から、現物株の取引よりもリスクが高くなっておりますので、充分にご注意下さい)
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