2007年 11月 27日（火）　－2007年世界同時株安の記録－

ＮＹ原油（期近1月物）は反落

*ＯＰＥＣの増産を警戒

シティ・アブダビ投資庁から約8000億円の出資を受けると発表

* 年利11％の有価証券を発行
* 2010年3月以降は普通株に転換
* 7―9月期・85億ドルの有価証券評価損を計上
* 純利益・前年同期比　60% 減
* 9月末・自己資本比率　7.32％

アメリカ・ＦＲＢ・越年資金・80億ドル供給（2年ぶり）

* 金融不安への対策

日本・政府系金融機関による融資返済条件緩和

* 原油高騰・改正建築基準法の施行の影響
* 返済条件を緩和措置
* 返済時期の延長措置

アメリカ・11月・消費者信頼感指数は大幅低下

* 11月　　　87.3
* 10月　　　95.2
* 市場予想　91

アメリカ・流通大手・業績の下方修正

* 低所得者層向けディスカウントストア
* 百貨店・高級衣料・雑貨・食品なども不振
* メーシーズ・11―1月期・売上高見通しを下方修正
* ＪＣペニー・11―1月期・一株利益予想を3割下方修正

日本・月例経済報告

* 景気の基調判断　「一部に弱さがみられるものの回復」
* 雇用情勢の判断　下方修正
* 輸出の判断　　　上方修正
* サブプライムローン問題への懸念を表明
* 原油高が中小企業の収益を圧迫し、雇用が減少
* 金融市場は景気後退を織り込んできた

日本・中小企業・原油高が収益圧迫

* 大企業　　85.5％　が収益圧迫
* 中小企業　92.5％　が収益圧迫

ロンドン銀行間取引金利　5％台

*金融機関の損失に対する懸念
*一部金融機関の資金繰りに対する不安感
*ＡＢＣＰ　取引が成立しない

【ＡＢＣＰとは】
売り掛け債券（借金を証券化したりしたもの）などを担保にして
発行される約束手形のこと。

円は対ドル・対ユーロで反落。

* アメリカ市場の急進
* アブダビ投資庁から約8000億円の出資を受けるとの発表

ユーロは対ドルで反落

為替	高値	安値	終値
円・ドル	108.98 円	107.23 円	108.94 円
円・ユーロ	162.40 円	161.30 円	161.54 円

朝方は全面安の展開だったものの、アブダビ投資庁からシティグループが増資を受けるとの発表で相場が一転し、日経・TOPIX共に続伸。

農林中央金庫・サブプライムローン関連損失

*　9月期　サブプライム関連の償却　384億円
*　9月末　　　サブプライム関連残高　　4767億円
*　9月末　　　サブプライム関連含み損　533億円
*　10月以降　サブプライム関連含み損　約670億円
*　10月末　　サブプライム関連損失　　1057億円

シンガポール市場は大幅反落

* ハンセン・上海総合株価指数の軟調
* アメリカの景気減速懸念

上海総合は続落

* 中国当局による追加的景気抑制策への警戒感

ロンドン市場は続落。

* 金属相場の下落から鉱業株を中心に下落