2007年 09月 17日 (月) −2007年 世界同時株安の記録−
指標
米金融機関の7―9月期の増益率は前年同期比2%増。
* 利益予想値の同9%から大幅に下方修正
* サブプライムローン関連の損失や信用収縮での業務の不振
* 業績の減速警戒感が強まる
米・住宅ローン(家計)の債務残高は前期比べ7.3%増(年率換算)。
(住宅ローンの貸出基準が厳しくなっているのが主因)
ヘッジファンド8月の運用成績は、前月末比マイナス1.31%。
2006年5月以来の低水準。
(住宅ローン担保証券などの「低格付け債投資」が不振)
米・EトレードFは投資目的の住宅ローン債権や証券化商品で損失が発生。
同社は住宅ローン債権への投資事業から撤退する。
警戒
FRB前議長・グリーンスパン氏の「波乱の時代」発売を前にインタビューが行われたが、
同氏は米景気の先行きに悲観的な見方を示した。
同氏は、ブッシュ大統領が財政規律の強化に乗り気ではなかったと指摘。
* イラク戦争は主に石油が目的
* 制御不能な歳出」を放任した
* ブッシュ政権は「イラク戦争は主に石油が目的」を認めようとしなかった
* 制御不能な歳出に対し、大統領が拒否権を行使しようとしなかった
* 経済政策の綿密な議論・長期的影響に重点を置いていなかった
英・金融サービス機構は、「ノーザン・ロック銀行の預金者は、今後も預貯金の預け入れや引き出しを続けられる」との声明を発表。
イングランド銀行などがノーザン・ロック銀行の救済目的の融資を行う事を発表したことを受け、ノーザン・ロック銀行の預金者が殺到し、多額の預金を引き出したため。
(流出額は全預金の5―10%に達したとの見方が出る)
FRBが本格的な利下げに踏み切る公算が大きくなる。(4年3カ月ぶり)
FF金利の誘導目標・年5.25%を0.25―0.5%引き下げるとの見方が大勢。(2003年6月以来)
公定歩合・年5.75%も、0.25―0.5%引き下げるとの見方が大勢。
為替
英・ノーザン・ロックの資金繰り問題で、対ポンドで円が急進した。
対ポンドで円が急進したため、対ドルでも円は底堅く推移。
ユーロは対ドルで続落。
為替 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|
円・ドル | -円 | -円 | -円 |
円・ユーロ | -円 | -円 | -円 |
日本市場
祝日のため日本市場はお休み
国名 ( 市場 ) | 前日比 | 前日比(%) |
---|---|---|
日本 ( 日経225 ) | - | - |
日本 ( TOPIX ) | - | - |
騰落レシオ ( TOPIX ) | - |
アジア市場
国名 ( 市場 ) | 前日比 | 前日比(%) |
---|---|---|
韓国 ( KOSPI ) | ▼ 17.62 | ▼ 0.94 |
中国 ( 上海総合 ) | 11.30 | 0.21 |
台湾 ( 加権 ) | ▼ 131.72 | ▼ 1.46 |
香港 ( HANG SENG ) | ▼ 110.06 | ▼ 0.45 |
シンガポール ( ST ) | ▼ 13.65 | ▼ 0.39 |
オ-ストラリア ( ASX ) | ▼ 84.60 | ▼ 1.35 |
インド ( SENSEX30 ) | ▼ 99.37 | ▼ 0.64 |
ヨーロッパ市場
英・ノーザン・ロック銀行から多額の預金が流出しているため、信用収縮懸念から欧州市場は下落。
国名 ( 市場 ) | 前日比 | 前日比(%) |
---|---|---|
イギリス ( FTSE100 ) | ▼ 106.50 | ▼ 1.69 |
フランス ( CAC40 ) | ▼ 99.55 | ▼ 1.80 |
ドイツ ( DAX ) | ▼ 17.89 | ▼ 0.24 |
イタリア ( MIB30 ) | ▼ 376.00 | ▼ 0.95 |
スペイン ( IBEX35 ) | ▼ 164.10 | ▼ 1.18 |
アメリカ市場
NYダウは3日ぶりに反落。
(英・ノーザン・ロック銀行から多額の預金が流出しているため、
信用収縮懸念から欧州市場が下落ことを受け、米市場でも金融株を中心に売られる)
国名 ( 市場 ) | 前日比 | 前日比(%) |
---|---|---|
アメリカ ( NY DOW ) | ▼ 39.10 | ▼ 0.29 |
アメリカ ( NAS ) | ▼ 20.52 | ▼ 0.79 |
ブラジル ( Bovespa ) | ▼ 330.46 | ▼ 0.60 |
アルゼンチン ( Merval ) | ▼ 17.66 | ▼ 0.86 |
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