2007年 08月 17日 (金) −2007年 世界同時株安の記録−
火消し
FRBは臨時のFOMCを開いて、FRBが公定歩合を0.5%引き下げて5.75%にすると発表。
公定歩合は形骸化しているので、市場への直接的な影響は小さい。
公定歩合での融資期間を30日まで延長・米FRBが緊急措置を発動。
* 通常は翌日に返済しなければならない
* 金融不安に歯止めをかけるため
* 資金繰りが悪化している金融機関向けの低利の資金提供
為替
前日に引き続き、リスク圧縮の円キャリートレード解消の為大幅に円高が進んだが、FRBの公定歩合の利下げのニュースが伝わると、円売りの動きが出て円は反落した。
為替変動の自動車セクター営業利益に対する影響
* 1円変動時 対ドル=約1.9%
* 1円変動時 対ユーロ=約0.3%
* 対ドルで10円の円高=日本の成長率が0.2%〜0.3%下落
為替 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|
円・ドル | 114.90 円 | 111.55 円 | 114.33 円 |
円・ユーロ | 154.85 円 | 152.82 円 | 154.03 円 |
日本市場
日経平均は大幅続落。
下げ幅は今年最大(2000年4月17日以来)。
日経平均・TOPIXは、年初来安値を更新。
近年の大幅安と違い、ザラバ中に大きく下落した。
(輸出関連銘柄以外は、早めに寄り付いた)
東証一部の時価総額が前日比27兆円減少し、500兆円を割り込んだ。
(2006年11月28日以来、約9カ月ぶり)
(株式相場下落によって、1週間で48兆円が消失)
《大幅続落の原因》
* 急激な円高・ドル安が進行したため。
* 輸出関連銘柄の決算時の想定為替レートを上回った為。
* 輸出関連銘柄の業績悪影響が出るとの思惑が出たため。
* 海外のヘッジファンドの解約に伴う換金売りが出た為。
* 追い証回避・追証の個人投資家の売りが出た為。
* 自動車・ハイテクから紙パルプ・通信へ資金移動されたため
《 日経平均 》
《 TOPIX 》
国名 ( 市場 ) | 前日比 | 前日比(%) |
---|---|---|
日本 ( 日経225 ) | ▼ 874.81 | ▼ 5.42 |
日本 ( TOPIX ) | ▼ 87.07 | ▼ 5.55 |
騰落レシオ ( TOPIX ) | 55.5 |
アジア市場
国名 ( 市場 ) | 前日比 | 前日比(%) |
---|---|---|
韓国 ( KOSPI ) | ▼ 53.91 | ▼ 3.19 |
中国 ( 上海総合 ) | ▼ 108.87 | ▼ 2.28 |
台湾 ( 加権 ) | ▼ 111.08 | ▼ 1.35 |
香港 ( HANG SENG ) | ▼ 285.26 | ▼ 1.38 |
シンガポール ( ST ) | ▼ 21.45 | ▼ 0.68 |
オ-ストラリア ( ASX ) | ▼ 41.90 | ▼ 0.73 |
インド ( SENSEX30 ) | ▼ 216.69 | ▼ 1.51 |
ヨーロッパ市場
ヨーロッパ市場は、FRBが公定歩合を引き下げるとのニュースが伝わると、大幅に値を切り上げて、前日比大幅高で引ける。
国名 ( 市場 ) | 前日比 | 前日比(%) |
---|---|---|
イギリス ( FTSE100 ) | 205.30 | 3.50 |
フランス ( CAC40 ) | 98,16 | 1,86 |
ドイツ ( DAX ) | 108,22 | 1,49 |
イタリア ( MIB30 ) | 730,00 | 1,92 |
スペイン ( IBEX35 ) | 257,80 | 1,84 |
アメリカ市場
FRBが公定歩合を0.5%引き下げると発表したため、アメリカ市場は朝方から買いが先行。
信用収縮が公定歩合の引き下げで緩和される期待から、金融株や住宅関連株などを中心に幅広い銘柄が上昇。(1万3000ドル台を回復)
国名 ( 市場 ) | 前日比 | 前日比(%) |
---|---|---|
アメリカ ( NY DOW ) | 233.30 | 1.82 |
アメリカ ( NAS ) | 53.96 | 2.20 |
ブラジル ( Bovespa ) | 543.21 | 1.13 |
アルゼンチン ( Merval ) | 95.41 | 5,20 |
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