25日移動平均乖離法で公募増資銘柄を買う場合の注意点

25日移動平均乖離法で銘柄抽出すると、公募増資を発表してドボンしてしまった銘柄に出くわすことがしばしばあります。
そんな時、通常は公募価格が発表されるまでは手出ししないです。

何故なら、その銘柄を購入した後で公募価格がかなり低めに設定されてしまったりすると、そこに向けて株価がドボンしてしまうからです。

公募増資が発表される

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公募増資で株の価値が薄まり、 一株あたりの株価が下落するのを嫌気してドボン

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公募価格発表

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投資家たちは、公募増資で株を買った株主たちが市場で株を売れるようになったら、公募価格以上の株価で(薄利であっても)換金売りをするんじゃないかと考える

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投資家たちは、公募価格より下の株価に下落するまで買い控えしやすくなる

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株が公募価格よりも下落してさらにドボンしやすくなる


と言うわけで、公募価格の発表までは公募増資を発表した株は買わないほうが無難であり、さらに、公募価格以下に株が下落してもできるだけ様子見して、下落が止まるまで待った方が無難なのなのかなと思います。

ちなみに、公募価格が現在の株価よりも高いと、誰も公募価格で申し込みしてくれませんので、通常は、市場で売買されている株価や会社の価値よりもちょっと安めの株価で公募増資を募集したりします。
(さもなくば、「市場で調達したほうがお得でしょ」って話になってしまうので)


ところで、本当の問題はこの先です。
上に書いたようなことから、みなさん、公募価格よりも下で買いのタイミングを待っているわけですが、この買いのタイミングがどのあたりなのかは、実際には蓋を開けてみないとわからないです。

また、反発のタイミングもわからないです。
自社株買いのニュースが出たり、好決算を出さないといくら時間がかかっても全然リバらない銘柄もあったり、何も無くてもそこそこサクッとリバる銘柄もあったりします。
(後でかなりの好決算が発表されて、「それでか」って思うこともありますが・・・。(^^;)

ですので、25日移動平均乖離法で公募増資の銘柄を購入する場合は、公募価格や会社の価値から見て安くなりすぎている銘柄限定で購入し、さらに、だいぶ経ってからリバっても保有し続けてられるよう、長期間保有できる 『余剰金』 で購入するのが無難かと思います。

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