2008年 4月 の「火消し」

2008年 04月 01日 (金)

リーマン・ブラザーズ・公募増資で40億ドルを調達

* 住宅融資での損失
* 自己資本の増強
* 普通株への転換権付優先株 300万株を発行
(45万株を追加する可能性あり) * 増資額を30億ドル→40億ドルに引き上げ
(優先株引き受け申し込みが予想を上回った)


2008年 04月 02日 (金)

アメリカ議会・追加的住宅対策

* 住宅差し押さえ防止法案を超党派で策定
* ホワイトハウスと議会の経済サミット開催
* 24時間以内に両党の法案を統合


アメリカ・ポールソン財務長官

* ベアー・スターンズ救済用特別融資が焦げ付いた場合、国がFRBの損失保証


2008年 04月 03日 (金)

メリルリンチ・セインCEO

* 十分な自己資本を確保したので、第三次増資は必要なし


2008年 04月 04日 (金)

JPモルガン・チェースCEO

* 救済合併にはFRBによる特別融資が必要だった
* ベアー・スターンズの破綻による金融危機を回避するために頼まれた

3月13日 ベアーから救済依頼
       NY連銀と救済措置を検討
3月16日 買収のリスクが大き過ぎるとNY連銀&財務省に伝える
       FRBが300億ドル(約3兆円)の特別融資の枠組みを提示


2008年 04月 07日 (金)

アメリカ・ポールソン財務長官

* 住宅価格は調整の最中で厳しい状況が続く
* 住宅の差し押さえ対策や減税などで景気対策
* 長期の経済のファンダメンタルズは健全


アメリカ・民主党・第2次経済対策の早期策定を要求

* 2008年3月・雇用統計の悪化
* 雇用創出のための公共投資


2008年 04月 08日 (金)

日本・SIV(特別目的会社)の連結決算対象範囲を厳格化

* 損失リスクを明確化


2008年 04月 09日 (金)

アメリカ・グリーンスパン前FRB議長

* サブプライムローン問題解決には公的資金の活用が有効
* 既にアメリカは後退局面入り
* 過去50年間で最悪の経済状態
* アメリカ政府により、整理信託公社のような機関を設立すべき


アメリカ・政府とFRB・住宅金融市場の追加てこ入れ策を表明

* 米連邦住宅局(FHA)の資金を担保にしたローンの借り換え制度の延長や拡大
* 元本の削減


2008年 04月 10日 (金)

イギリス・政策金利を0.25%引き下げ(年5.0%)

* 住宅価格の大幅下落
* 個人消費の減退
* インフレ懸念もあり


アメリカ・マコーミック財務次官・IMFの世界経済見通しに反論

* IMF予測(実質GDP・2008年0.5%・2009年0.6%)は悲観的過ぎ
* アメリカ経済は年後半から成長軌道に復帰


2008年 04月 11日 (金)

G7・協調行動を確認する共同声明を採択

* 金融システムの秩序を確保するために緊密に協働
* ユーロ高・急激なドル安への懸念


G7・ポールソン財務長官

* 強いドル政策を繰り返し強調
* 住宅価格はやがて安定し底打ちする


金融安定化フォーラム(FSF)

* グローバル大手金融機関ごとに、経営状態を監視する会合を設ける
* 監督当局と中央銀行が国際的金融危機への対応を協議する為の専門グループを設ける
* 100日以内の対策:SIVなどの情報開示の拡充
* 年内の対策:格付けの透明性・評価の向上


額賀財務相・ポールソン財務長官

* 金融危機を防ぐため日米が連携・あらゆる政策を排除せずに対処・公的関与の強化
* アメリカ経済は減速しているが、成長力は維持
* 金融機関の損失確定&資本増強が最優先


2008年 04月 16日 (金)

中国・預金準備率 0.5%引き上げ(16.0%)

* 過去最高を更新


2008年 04月 17日 (金)

アメリカ・フレディマック・ジャンボローンの買い取りを発表

* 住宅市場の悪化を防止


2008年 04月 18日 (金)

シティグループ・リース・商業金融会社をGEキャピタルに売却

* 不採算事業の売却
* 100億ドルの資産圧縮
* 1000人以上の人員削減


RBS・100 億ポンド(2兆円)の大規模増資

* 損失処理のための自己資本増強


2008年 04月 21日 (金)

シティグループ・60億ドル(優先株発行)の資金調達

* 財務の健全性を確保
* 3回目の増資(290億ドル)


イングランド銀行・金融支援策を発表

* 住宅ローン担保証券500億ポンドを3年間(最長)英国債と交換


クロズナーFRB理事・借り手救済のためにローンの計画を修正した方がよい

* サブプライム市場の不透明さを解消


2008年 04月 22日 (金)

RBS・2008年12月期・59億ポンドの損失処理

* サブプライム問題による金融市場の混乱で巨額の損失
* 120億ポンドの増資
* 昨年からの累計 83億ポンド


2008年 04月 23日 (金)

メリルリンチ・社債と優先株発行で95億ドルを調達

* 無担保社債 70億ドル
* 優先株   25億5000万ドル


2008年 04月 28日 (金)

みずほ証券・サブプライムローン問題による経営悪化への対策

* 希望退職の募集で従業員15%削減
* 役員報酬を削減


2008年 04月 29日 (金)

日本・政策金利を据え置き(年利 0.5%)

* アメリカの景気の後退懸念
* 原油価格の高騰


2008年 04月 30日 (金)

シティグループ・普通株公募増資・30億ドルの資金調達

* 財務基盤の強化
* 累計増資額 350億ドル
* 損失計上額 460億ドル


日本・証券取引等監視委員会がドイツ証券に立ち入り検査

* 行政処分勧告を検討中
* 1、同一商品の時価を顧客によって変えていた
* 2、同一商品の時価を顧客に選択させていた
* 3、時価評価の基準日や時価の増減額を間違える


アメリカ・FRB・FF金利を 0.25%引き下げ(年利 2%)

* インフレ懸念より景気後退懸念の払拭を優先
* 次回の追加利下げには慎重
* 経済活動は弱い
* 金融市場は緊張状態
* 信用収縮と住宅市況の低迷で、アメリカ経済は原則

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