2007年 12月 18日 （火）　−2007年 世界同時株安の記録−

決算

ゴールドマン・サックス・9―11月期決算
サブプライムローン関連では評価損が発生したものの、トレーディング部門が空売りで利益を上げる

* 純利益　　　前年同期比　2％増
* 純営業収益　前年同期比　14％増

警戒

ムーディーズ　金融保証専門会社大手の格付け

* 住宅ローン担保証券・合成債務担保証券などで財務体質が悪化
* 資本不足に陥る可能性があり
* 地方債などにも悪影響の可能性あり

火消し

欧州中央銀行　約57兆円のユーロ資金を供給

* 金融市場の安定化
* 満期までの期間は通常の2倍（2週間）

ＦＲＢ　住宅融資の新規制案を発表

* 貸し出し審査の厳格化
* 情報開示の強化
* 不当な勧誘や広告の制限

日本・中小企業への金融支援

* 原油価格の高騰・住宅着工減少で支援する業種を拡大
* 融資の際に2倍の公的保証が使える

アメリカ・ブッシュ米大統領・住宅バブルを懸念

* 財政出動には、依然慎重姿勢

指標

アメリカ・11月・住宅着工件数

* 前月比　3.7％減
* 一戸建て住宅　前月比　5.4％減
* 市場予想を若干上回る

アメリカ・11月・許可件数

* 前月比　1.5％減（約14年半ぶりの低水準）
* 市場予想通り

日本・景気基調判断

* 「一部に弱さがみられるものの回復」
* 「先行きの下振れリスクは高まっている」
* 「企業収益の判断・改善に足踏みがみられる」
* 「業況判断・慎重さがみられる」
* 「設備投資・緩やかに増加している」
* 「企業部門から家計部門へ波及」を削除
* 生産・設備投資を上方修正
* 企業収益を下方修正
* アメリカ経済・原油価格の高騰・住宅着工件数の低下がリスク要因

日本・11月・全国百貨店売上高

* 前年同月比　0.9％増
* 雑貨が好調
* 高額品は不調

日本・2008年度・経済見通し

* 実質ＧＤＰ　前年比　2.0％増
* 名目ＧＤＰ　前年比　2.1％増
* 名実逆転状態を解消（11年ぶり）

商品

シカゴ市場・小麦

* 1ブッシェル10ドル台（過去最高値）
* 年初から2倍に上昇
* ロシア・小麦輸出・2008年1月に停止する観測
* オーストラリアの干ばつ

為替

円は対ドル・ユーロで反落。

* 欧州中央銀行による巨額資金の供給

ユーロは対ドルで反発。

* ユーロは押し目買いで上昇

日本市場

日経平均・TOPIX共に続落。

* アメリカ市場の下落
* 国内外の景気の減速懸念
* 自律反発狙いの買い

アジア市場

シンガポール市場は反発。

* 値ごろ感から買い優勢
* ナスダック先物が堅調
* シンガポール・11月・輸出減少は相場の重し

上海市場は続落

* 中国当局による追加的景気引き締め策への警戒感

ヨーロッパ市場

ロンドン市場は小反発。

* 前日の大幅下落の反動
* 欧州中央銀行による巨額資金の供給
* ゴールドマン・サックスの増益決算
* インフレ懸念が重し

アメリカ市場

アメリカ市場は反発。

* 欧州中央銀行による巨額資金の供給
* アメリカ・11月・許可件数の減少が重し

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