2007年 12月 14日 （金）　−2007年 世界同時株安の記録−

決算

リーマン・ブラザーズ・9―11月決算

* 純利益　　　前年同期比　12％減
* 純営業収益　前年同期比　3％減
* 市場取引部門が不調

シティグループ　2008年1月にＳＩＶを連結対象に加える

* 財務の透明性の確保
* 損失処理を本格化

商品

ＮＹ原油先物（期近1月物）は続落。

* 1バレル91.27ドル
* アメリカ景気減速懸念
* ＯＰＥＣによる来年の景気悪化の発表

世界・12月・石油市場月報（ＩＥＡ予測）

* 2007年・世界・石油需要　前年比　1.1％増（6万バレル下方修正）
* 2008年・世界・石油需要　前年比　2.5％増

警戒

アメリカ・ＣＰ残高

* 12月12日時点の残高　1兆8388億
* 前週比　0.3％減
* ＡＢＣＰが大幅下落

アメリカ・ＡＢＣＰ残高

* 前週比　1.3％減
* ＳＩＶ発行のＡＢＣＰに不信感

カントリーワイド・ファイナンシャル　11月・住宅ローン

* サブプライムローンの貸し出し基準を厳格化
* 貸付設定額　前年同月比　4割減
* 借り換え　　　40％減
* 新規貸し出し　39％減

火消し

アメリカ・サブプライムローン問題に対策の共同基金の構想

* 存続期間　最長10年
* 総額　約5兆6000億円の資金（当初計画よりも融資枠は減額）
* 格付けの高い資産の買い取り
* 来年1月発足
* 買い取った資産を担保にＣＰを発行し、資金を自力調達
* 銀行団から約5兆6000億円の融資枠を獲得

アメリカ・ＦＲＢ　新融資制度を発表

* 最低応札金利　年4.17％
* 越年資金　　　約2兆2000億円

日本・サブプライム対策基金の50億ドル信用枠の提供

* 三井住友銀行・みずほコーポレート銀行は慎重姿勢
* 三菱ＵＦＪＦＧは、信用枠の大幅圧縮を要求する見込み
（三菱ＵＦＪＦＧは傘下にアメリカの地銀を抱えている）

スイス・金利を据え置き

* 世界経済の不透明感に配慮

フランス銀大手5行・流動性不足対策の基金を立ち上げ（1600億円）

* 傘下のファンドが資金不足の場合、基金から一時的に資金供給

アメリカ・ニューヨーク連銀総裁

* 中央銀行による大量の資金供給はリスク軽減に役立つ
* 金融機関の諸問題を直接解決するものではない

指標

アメリカ・11月・消費者物価指数

* 前月比　0.8％上昇（2年の上昇率）
* エネルギー価格の高騰
* ドル安

アメリカ・11月・卸売物価指数

* 前月比　3.2％上昇（34年ぶりの上昇率）
* エネルギー価格の高騰
* 追加利下げに暗雲が広がる

アメリカ・公定歩合の融資残高

* 12月12日時点の残高　45億1400万ドル
* 12月05日時点の残高　21億800万ドル
* 金融機関の資金繰りが悪化
* 金融不安がぶり返している

アメリカ・11月・小売売上高

* 前月比　　　1.2％増
* 前年同月比　6.3％増
* 市場予想　　0.6％増
* ガソリン販売の増加
* 年末商戦が好調

アメリカ・11月・卸売物価指数（34年ぶりの上昇率）

* 前月比　　　3.2％上昇
* 前年同月比　7.2％上昇
* エネルギー価格の高騰
* 追加利下げのが難航する可能性大

日本・12月・月例経済報告の原案

* 生産、設備投資を上方修正
* 企業収益を下方修正

日本・業況判断指数(ＤＩ)

* 大企業製造業　　　　　　＋19（3四半期ぶりに4ポイント減）
* 大企業製造業(先行き)　　＋15
* アメリカ経済の減速懸念
* 原材料価格の高騰
* 窯業・土石・が大幅悪化
* 化学・一般機械が悪化
* 自動車は改善

中国・1―11月・都市部固定資産投資

* 前年同期比　26.8％増

中国・不動産開発投資

* 前年同期比　31.8％増
* 不動産投資が過熱

為替

円は対ドルで大幅下落。

* アメリカ・11月・消費者物価指数がエネルギー高で大幅上昇
* インフレ懸念でアメリカの追加利下げ観測が後退

日本市場

日経平均・TOPIX共に続落。

* 主力株に戻り待ちの売り
* シティグループの長期債務格付けの引き下げ
* 業況判断指数（ＤＩ）の低調さ
* 円安でハイテク株に買い

アジア市場

上海市場は大幅反発。

* 割安感から買い先行
* 好調な経済指標が発表

ヨーロッパ市場

ロンドン市場は反発。

* リバ狙いの買い戻し

アメリカ市場

アメリカ市場は下落。

* アメリカ・11月・消費者物価指数がエネルギー高で大幅上昇
* インフレ懸念でアメリカの追加利下げ観測が後退
* 10月・鉱工業生産指数の下方修正
* シティが七つのＳＩＶを連結対象に加えると発表

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