2007年 08月 31日 (金) −2007年 世界同時株安の記録−

指標

日本・7月の新設住宅着工戸数は前年同月比23.4%減

* 持ち家は同26.0%減(6カ月連続の減少)
* 貸家は同25.3%減(2カ月ぶりの減少)
* 分譲は同20.6%減(2カ月ぶりの減少)
* 7月の完全失業率3.6%に改善(有効求人倍率は横ばい)

アメリカ・7月の個人消費支出(PCE)前年同月比1.9%上昇 (物価上昇の目安とする1―2%内)

* 8月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)は市場予想を上回った。
* 同月の消費者態度指数確報値は市場予想を上回った。


サブプライム問題の影響

社債の上乗せ金利(スプレッド)が拡大
(世界的な信用収縮懸念で、日本企業の資金調達コストが上昇したため)


火消し

ブッシュ米大統領が米国のサブプライムローン問題の沈静化のため総合対策を発表。

* 臨時の減税措置
* 住宅ローンの延滞者の負担を軽減するため、住宅ローン保証制度の拡充
(サブプライムローンの延滞者に金利の低い固定型の住宅ローンへの借り換えを促し、担保物件の差し押さえを防ぐ民間住宅ローンの債務保証)


発言

バーナンキ発言
「必要に応じて行動する」(利下げは確約せず)
「貸し手や投資家をFRBは救済する責任を持たない」

ブッシュ発言
「投資家を救済するのが政府の役目ではない」


為替

朝方は円売り・ドル買いが先行。
バーナンキ議長の講演をキッカケに信用リスク回避のための円買いが入った。

為替 高値 安値 終値
円・ドル 116.61 円 115.47 円 115.75 円
円・ユーロ 158.79 円 157.61 円 157.74 円

日本市場

日経平均株価は大幅続伸。
(株式投資信託の設定・機関投資家の「お化粧買い」などの一時的な需給改善)
ブッシュ米大統領が総合対策を発表する見通しとの報道で、後場は先物主導で一段高。

国名 ( 市場 ) 前日比 前日比(%)
日本 ( 日経225 ) 415.27 2.57
日本 ( TOPIX ) 40.02 2.55
騰落レシオ ( TOPIX ) 79.6

アジア市場

国名 ( 市場 ) 前日比 前日比(%)
韓国 ( KOSPI ) 31.54 1.71
中国 ( 上海総合 ) 50.94 0.99
台湾 ( 加権 ) 210.95 2.41
香港 ( HANG SENG ) 499.60 2.13
シンガポール ( ST ) 71.76 2.16
オ-ストラリア ( ASX ) 110.30 1.80
インド ( SENSEX30 ) 196.86 1.30

ヨーロッパ市場

ブッシュ米大統領がサブプライムローン問題への対策を打ち出すとの期待から、買われる。

国名 ( 市場 ) 前日比 前日比(%)
イギリス ( FTSE100 ) 91.30 1.47
フランス ( CAC40 ) 70,17 1,25
ドイツ ( DAX ) 118,23 1,57
イタリア ( MIB30 ) 344,00 0,86
スペイン ( IBEX35 ) 166,40 1,16

アメリカ市場

アメリカ市場は急反発。(前日比119ドル01セント高)
バーナンキ議長の講演で、利下げ期待が強まった。
ブッシュ米大統領がサブプライムローン問題への対策を打ち出すとの期待から、買われる。

国名 ( 市場 ) 前日比 前日比(%)
アメリカ ( NY DOW ) 119.01 0.90
アメリカ ( NAS ) 31.06 1.21
ブラジル ( Bovespa ) 1,779.40 3.37
アルゼンチン ( Merval ) 21.52 1,05

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