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くさい枝豆

大豆を買ってきた。ゆでてない大豆である。
そのような大豆は、土に植えると、発芽して芽が出るのだ。
そして、発芽して実をつけた大豆は枝豆をつけるのだ。
しかも、大豆は根に根粒菌を溜め込み、窒素を固定するため、肥料いらず・・・。
そう思い込んだ私は考えた。

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たった一粒の大豆で、大量の枝豆が食べれるんじゃないか?

・・・と。
何だかせこいジャックと豆の木のようなお話だが、超・赤貧生活を送っている私にとっては大問題で、何が何でも枝豆が食べたかったのである。

早速、畑の開いているスペースに大豆をポツポツと植えていった。
するとどうだろう。
大豆はすくすくと成長し、大きくなっていき、時期に小さな紫色の花をつけた。

おお!これが大豆の花か〜〜♪

・・・などと、その当時は、余裕たっぷりに大豆の花をめでては喜んでいた。
そのうち、その花たちは枝豆の卵になっていった。
まさしく枝豆の卵である。最初はポツポツと・・・。
次第にたくさん枝豆が実るようになっていった。

う〜ん、これは大成功かもしれない・・・

枝にたくさんの実をつけた枝豆の苗を見て、私は、さらに感動の余韻に浸った。
しかし、そのいとおしい枝豆にちょいと触れたとき、変なにおいが漂った。
しかも、何だか妙に懐かしく、嫌なにおいである。
そう・・・そのにおいとは・・・

カメムシである。

あのストレスが急上昇しそうな臭いが枝豆から発せられていたのだった。
そこで枝豆をよく見ると、

枝豆の茎の節の部分にカメムシがビッチリ・・・

ギャアァ!
私は大きな悲鳴を上げた。
そして、マスクをしながら枝豆から一粒一粒カメムシを取り去ろうと試みた。
数十匹のカメムシを取り去ったが後から後から、どこからとも無くカメムシは沸いてくる。しかも連中は、小さいときには緑色をしていてさらに判別が難しい。
枝で枝豆の節のあたりをツイツイとこずいてやると、ひょこひょこと動けば、カメムシがいることが分かるのである。

さらにそうやってカメムシとの戦いが数日にわたって続けられたが、そのうちに私はあることに気が付いた。それは、

枝豆の豆本体がちっとも膨らんでない

・・・事だった。どうやら、栄養分をカメムシに全部吸い取られているようだった。
そうして、ペッタンコの哀れな枝豆は、水分をさらに失っていき、ポロリと地面におちて行き、後には大量のカメムシと、豆なし枝豆だけが残されたのだった。


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