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【破綻と】 ロシア経済 【復活】

コチラページを作ろうと思ったきっかけは、shoさんと言う方から頂いたメールからです。(shoさんに感謝)
コチラでは、ロシアのハイパーインフレについて、前後の歴史も合わせてご紹介しています。

ソビエト連邦があった時代を生きてしまっていた自分を振り返ると、私も年をとったものだと感慨にふけるばかり。若い方が読まれても分かるように書いたつもりですが、このページにつきまして、間違いや勘違いを発見された場合は、どうぞこちらからご一報いただけましたら幸いです。

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ソビエト連邦時代

ロシア共和国が誕生する以前、ソビエトと言う国がありました。
共産主義の国です。
共産主義ですので、ソビエト国民は、共産党の幹部から「あれせいこれせい」といわれるままに行動してれば、それだけでお給料の入ってくる生活を送れていました。

しかしながらその影で、着々と病状は進行していきました。
共産党の幹部達は製品を横領・横流ししましたし、賄賂に既得権益何でもござれのやりたい放題。
一方、一般庶民の方にも、頑張って働いて新商品を開発してたくさん売って利益を上げる・・・こんな基本的な資本主義の理念すら無くなっていたのです。

さてさて、こういった状態だったので、赤字が出れば国の財政支出で穴埋めすればいいや〜だとか、赤字が出ても首切りもリストラも無いので、適当に働いていればいいや〜などという雰囲気が国中に広がっていましたので、経済は停滞し、国の赤字はブルブルと膨れ上がっていったのでした。


ゴルビーの改革開放政策

こんな末期的なソビエトに誕生したキラ星のような新星がゴルバチョフ書記長でした。
ゴルバチョフ書記長は、ソビエトがこんな状態では先行き真っ暗だと言うのでペレストロイカと呼ばれる改革開放政策を採ったのでした。

この政策は、ソビエトの経済のみならず、情報などの改革開放も含まれていましたので、西側諸国は大手を振って大歓迎。ゴルバチョフ書記長は「ゴルビー」と呼ばれ、時の人となったのでした。

ゴルバチョフ書記長はゆっくり確実に市場や情報などを開放して、ソビエトを普通の国の仲間入りさせようとしていたのですが、国民はそんなゴルバチョフ書記長の改革・解放の流れを待てませんでした。そんなわけで、ゴルバチョフ書記長は追い出されるように辞任。
その後、急進改革派のエリツィンが、ロシア共和国の初代大統領になりました。


新生ロシアの苦悩

ロシアは一応は資本主義国の仲間入りをしました。しかし、共産主義を捨てて資本主義国に仲間入りしたはずだったのに、その後のロシアはどうもうまく行きませんでした。
なぜならば、社会主義から資本主義になったからと言って、国民や官僚の非効率で非生産的な考え方はさほど変わらなかったからです。

その為、赤字になれば国が借金をして赤字補填しましたし、脱税は当たり前で、お偉いさんが堂々と脱税をする始末。さらに、企業で生産したものは闇市場に流れるのに、警察組織は縮小されたのでそれらの犯罪は野放し・・・などなど数え上げたらキリがありません。

ソビエト連邦の時代よりもさらに悪化してしまったロシア経済。
しかしながら、あの大国ソビエトが資本主義の仲間入りをしたのだからと、ロシアには多くの国から資金援助が行われましたし、民間からもたくさんの資金援助が行われました。
しかしそんな努力もむなしく、ロシアに入ってきたお金は右から左へと素通りして行ったのでした。

ロシアだけではなくアジア諸国や南米でもそうなのですが、IMFの資金援助を受けるためにはIMFの提示した政策を受け入れる必要があったので、ロシアもIMFの政策を受け入れたのですが、そのアドバイスもロシアにはかえって逆効果になりました。

IMFは財政均衡(借金の返済以外の支出を減らすこと)や、公共事業の民営化などをロシアに提示したのですが、国の支出を減らすことで国の経済は縮小してしまいましたし、公共事業を民営化した際にそれが一部のお金持ちの手に渡ってしまい、貧富の差がますます激しくなってしまったのでした。

石油採掘・加工の公共事業を民営化する際にも、オリガルヒと呼ばれる新興財閥の人々に、公共事業の民営化と言う旗印の下、株式を発行して公共事業を切り売りして石油事業を売却しましたが、それはロシアにとっては大切な財産ある石油を、財政赤字や経済の混乱に乗じて、破格の値段で新興財閥に売り渡す行為と同じだったので、ロシア国民からは決して良く思われてはいませんでした。

新興財閥の人々は、そのチャンスを最大限に生かして大金持ちになりました。
こうして貧富の差がさらに広がっていったのでした。


ハイパーインフレとデフォルト

そんなこんなで行き詰まりを見せるようになったロシア経済。
ついには軍人や公務員の給料も払えなくなってしまったので、赤字国債を発行してはお金を刷ると言うことを繰り返すようになってしまったのでした。そしてついにX−DAYの到来です。

経済の思わしくないロシア通貨の「ルーブル」は、ズルズルと値を下げ続けましたが、ロシア政府はドルを売ってルーブルを買い支える余力もなくなったので、仕方なく通貨の切り下げを宣言したのでした。

通貨の切り下げはロシア国債を暴落させました。ロシアの国債を買っていたのは、国債で運用していたロシアの銀行でした。その為、銀行は国債で大損して倒産。
ロシア国民の虎の子の預金も、泡のようにあえなく消え去ったのでした。

人々はルーブルからドルに換金しようと両替所に大挙して押し寄せましたが、そんな努力もむなしく、ドルとの交換すらも出来ませんでした。

ロシアの国はと言うと、対外債務の支払いが出来なくなったので支払い期間を延長してもらったのですが、これは事実上のデフォルトでした。ロシア国債の信用は地に落ちました。
ロシアは大変な苦境に立たされたのでした。


ロシアの復活への試み

様々な思惑に翻弄されたロシア。
そんな哀愁タップリのロシアの流れを、新しくロシアの大統領になったプーチン氏が変えました。(プーチン氏は元々KGBだったそうです。顔の表情などの雰囲気も、何だかKGB風です)

プーチン氏は、欧米の外資系の金融資本がロシアの資源開発などのプロジェクトに入ることを禁止する法案を出し、ロシアに外資が入ってこれ以上搾取が行われないように予防線を張りました。

また、カーライルグループ役員(石油メジャー)のホドルコフスキー氏の経営していた、ロシアの石油大手企業のユコスに脱税容疑をかけ、ユコスを破産に追い込みましたし、機軸通貨のドルだけでなく、ユーロにも連動させることでドル安のリスクをヘッジしたりもしました。

その上、国の財政を黒字化し、対外債務を返済して国債の格付けを上げたり、多方面にわたる経済の改革法案なども立ち上げました。

しかもロシアは、通貨の切り下げを行ったことで国際競争力が戻り、国内産業も復活の兆しが見え始めています。ロシアは、これから石油のみに依存する経済から抜け出して、真に経済的に強い国になるために努力しています。

そのようなわけで、今後とも数年後のロシアに期待しながら、暖かく見守っていきたいと思います。
(そんなことを言っているうちに、今度は日本の方がデフォルトしてしまったりして)


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