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【古漬け前に】 割安性をチェックする

はるか昔、ヨーロッパの人々がアジアやアメリカ大陸へ行って、莫大な富を船に積んで持ち帰るのには大きなリスクがありました。長い航海の間に海が嵐で荒れて、船が沈没したりしていたのです。
この当時の船の運航は、一か八か。

戻ってくれば大金持ち、戻れなければ船を出すために使ったお金はパーという、非常にリスキーなものだったのです。さらに、船を買ったり船員の給料を出すのには莫大な費用がかかりますので、大金持ちであるとはいえ、その費用の負担はかなり重かったのです。

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そこで船の持ち主は考えました。
富を分配しても良いから、船を航海するためのお金を複数人で折半できないものか・・・。
こうして始まったのが、お金を複数の人で折半して出資する投資スタイルです。

さらにこの出資方法は時間がたつにつれて、船が持ち帰ってきた富を得る権利自体を売買するものへと変化しました。他にも諸説ありますが、一般的には株式というのは、この投資スタイルから生まれてきたものだといわれています。

ところで、このように売買できる権利ですので、当然値段がつけられるわけです。
欲しいと思う人が、もっと高値で買いたいと思えば高値が付きますし、欲しいと思う人がおらず、この値段では買いたくないという人ばかりだと、値段が上がらないのです。

↑のように、そもそも株式投資というのは、より多くの富を得たい投資家(株主)が、富を持ち帰ってくるための船(企業)に投資資金を出す(株を買う)ことから始まったものですが、ここ数十年は、株主の権利を売買して利ざやを儲けること自体が主流になってきました。

しかし、私は株式に対する基本的な考え方は同じなのではないかと思います。
特に長期投資になればなるほど、その基本が重要になってくるのではないかと思います。

ところで、現在売買している株の割安性を計るには、「収益性」から見る方法と、「会社の持っている資産」から見る方法があるかと思います。
収益性とは船を出資した金額よりも、船の持ち帰る富の大きさがはるかに超えている場合です。このような場合は、収益面から見て割安であると言えるかと思います。

また、資産から割安性を計るということは、船の資産価値に比べて出資金額が割安であるかどうかを調べる・・・ということです。収益性からみて割安であるかどうかを見るのと比べると、いささか地味な感じはしなくはないですが、会社が出資金額程度の価値があるのかどうかを判断する材料にはなるかと思います。


※ 有利子負債が膨大であった場合は、資産価値に比べて株価が割安なまま放置されることもありますが、この場合、株価が割安だからと言って安易に手を出してしまうと、倒産した場合に出資金額がパーになってしまうことがあるので注意が必要です。(債務超過で会社が倒産した場合、会社の資産は全て、お金を借りた先(債権者)に支払われてしまい、株券分の資産は払い戻しされないからです)


関連ページ

【金利はつらいよ】有利子負債について


【PER】 収益から株の割安性を判断

株価を1株あたりの利益で割った値であるPERを見ると、収益に対して株の価格が割高であるか割安であるかの参考として利用できます。つまり、より多くの利益を上げていれば、一株あたりの利益で割ったときに数値が低くなりますので、割安さの基準として考えることが出来るのです。
一株あたりの利益が100円で、株価が200円であった場合は、PERは2になります。


株価(200円)÷一株あたりの利益(100円)=2


このPERがバブルが起こっている銘柄などは、1000を超えるものもあります、。
より収益が出ることを見越して買われているわけですが、実際に決算が発表されて、収益が上がったことを確認しても、さらに割高である場合もありますので、元々割高である銘柄を購入する際は、充分な注意が必要かと思います。

また、PERで割安か割高かを見る場合は、決算の予想が大きく下げる場合や大きく上げる予想が出た場合などは、株価の割安性が大きく損なわれたり、株価の割高性が大きく軽減されることがありますので、この点にも注意が必要かと思います。

これは、船がどの程度の富を運んでくるのかという例えをすると分かりやすいかと思います。ヨーロッパにいる人々が出資した船でより多くの富を得るためには、出資した金額に対して、より多くの富を持ち帰りそうな船に対して出資することが必要ですので、このPERの数値を見ることは、大変重要であるかと思います。


関連ページ

株価とPERについて


【PBR】 資産から株の割安性を判断

ところで、収益以外にも株の割安性を判断する材料としてPBRがあります。
このPBRは、株価を一株あたりの純資産で割った数値です。
つまり会社が持っている資産を株数で割って一株あたりの資産をはじき出し、さらにその一株あたりの資産を株価で割ると、その資産に対して株価がどの程度割安性なのかの判断材料になるというわけです。


400円(株価)÷200円(一株あたりの純資産)=PBR(2倍)


これは自分の出資した船がどの程度の価値があり、船を売って得たお金でどの程度投資家にお金が戻ってくるのかを考えると分かりやすいかと思います。
出資者達が多額のお金で船を買ってはみたものの、二束三文の船であり、船自体にはほとんど価値が無い場合には、このPBRの倍率は当然のことながら高くなります。


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